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秋山純のトーク
トーク情報
  • 秋山純
    吉田真悟吉田真悟

    その③
    田中秀太スカウトを演じた萩原聖人さんにインタビュー
    ここで、スカウトの田中秀太さんを演じた萩原聖人さんのインタビューをお届けします。

    ⭐️以下萩原聖人さんの言葉です。

    今回、田中秀太さんを演じるにあたって、まずあったのは「自分が子どもの頃から知っている選手を演じる」という不思議な感覚でした。僕は幼少期から野球が大好きで、かなり“マニア”の部類だと思っています。実在の人物を演じることはこれまでもありましたが、歴史上の人物や大事件に関わる人物など、時代の“距離”がある役が多かったんです。
    ところが今回は、ほとんど同世代として、ファンとして長年知ってきた田中秀太さん。横田慎太郎さんと深く関わった田中さんの人生の一部を演じるという経験は、とても特別なものでした。
    野球選手の人生には、必ず引退という節目が訪れます。スターだった人も、そうではなかった人も、そこからどう生きていくのか──。
    秀太さんも、現役を終え、スカウトという立場で多くの選手の人生に関わってこられました。横田慎太郎さんとの関係も、その中の大きなドラマのひとつであり、その重みを感じながら演じました。
    横田さんのことは、ニュースを通じてずっと知っていました。病気は、抗えるものと抗えないものがある。人生には自分の意志ではどうにもならない“終わり”が必ず来るけれど、その本意・不本意は本人にしか分からない。
    横田さんは、自分のためだけではなく、周りの人たちの幸せを願いながら、最後まで懸命に生きた方だったと感じています。
    作中、秀太さんが「やめていいよ」と慎太郎さんへ言葉をかけたのは、実話だと伺いました。背負い続けてきた“十字架”を、誰がどう下ろしてあげられるのか……。秀太さんは、野球人の先輩として、その重荷をそっと下ろしてあげられた存在だったのだと思います。
    秀太さんについて、周囲の関係者の方から「とても愛情深く、責任感の強い方」という話を聞きました。労力も愛情も、自分が獲得してきた選手にとことん注ぐタイプだ、と。甲子園に出ていない高卒野手の横田慎太郎選手をドラフト2位で推すというのは、本当に覚悟のいる決断です。秀太さんはそれほど、慎太郎選手に惚れ込んでいたのだと思います。
    野球選手も俳優も、結局は「どれだけ人の心に残れるか」という仕事だと僕は感じています。成績や記録だけではなく、人として、存在として、どれだけ心に刻まれるか。
    横田慎太郎という選手は、間違いなく多くの人の心に生き続ける“名選手”だと思います。
    また、彼を支えた裏方の方々。スカウト、コーチ、スタッフ、家族。その全員が、どれほどの覚悟と愛情でその人生に向き合ってきたか。映画を通して、そのことが少しでも伝われば嬉しいです。

    主演の松谷鷹也さんについては、遠くから見ている時間が多く、俳優としての未来を語るのはおこがましいですが、「横田慎太郎を生きる」という一点における熱量は本当に信頼し、尊敬できると感じています。主演とは太陽のような存在で、現場全体を照らし、エネルギーを与える存在です。この作品の持つ“熱さ”の中心に、彼は確かに立っていると思いました。
    製作総指揮の見城徹社長、秋山純監督をはじめ、この作品に関わる全員の熱量は本当にすごいです。一瞬でも歩みを緩めると置いていかれそうなくらいでした(笑)。
    この“熱さ”そのものが作品に刻まれ、必ず多くの方々へ届くと信じています。
    観てくださる皆様に、横田慎太郎さんの生きた証、その周りの人々の思いが真っ直ぐに伝われば嬉しいです。】

    ⭐️以上が萩原聖人さんの言葉です。

    萩原さんの言葉は胸に染み入り、この作品が野球を愛する方々の心を繋ぐ楔になっていると感じました。

  • 秋山純
    吉田真悟吉田真悟

    その④
    阪神優勝と横田慎太郎選手の永遠の記憶
    話を映画『栄光のバックホーム』に戻します。

    誰もが体を引き裂かれるような痛みと悲しみの中で球団から去った慎太郎さんを思いやり、彼への惜しみない愛情を言葉と行動に変えていきました。
    それを象徴するのが本編にも登場する2023年9月14日のリーグ優勝のシーンです。
    そのゲームを一野球ファンとしてテレビで観戦していた私は、優勝に歓喜するチームとタイガースファンが横田慎太郎の喪失を心から嘆き悲しんでいる光景に言葉を失いました。
    リリーフで優勝を勝ち取った岩崎優投手は慎太郎さんと同じ年にドラフトで6位指名を受けタイガースへ入団しました。大卒の岩崎投手は慎太郎さんより4つ歳が上でしたが、同期として切磋琢磨してきた存在だったそうです。

    タイガースが18年ぶりのセ・リーグ優勝を決める対ジャイアンツ戦(甲子園球場)、9回表にクローザーの岩崎投手がマウンドに上がる際には、慎太郎さんが現役時代に使用していたゆずの「栄光の架橋」が登場曲として流されました。そこからファンによる「栄光の架橋」の大合唱が始まったのです。

    阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝を決めた試合を中継したサンテレビアナウンサー湯浅明彦の実況がファンの胸を打ちました。岡田彰布監督の胴上げが終わった後に、横田慎太郎さんのユニフォームを手にした岩崎優投手が胴上げされると「横田慎太郎さんのユニフォームも今胴上げです」と言い、続けてこう呼びかけます。

    《横田さん、今どこで見てますか? 先輩たちが同期生たちが、そしてあなたの愛した後輩たちが優勝という最高の結果を残してくれましたよ。あなたのことは一生忘れません》

    私だけでなく、テレビでこの場面を見ていたすべての野球ファンが慎太郎さんを思い、涙したはずです。
    1940年代、アフリカ系アメリカ人選手としてデビューし、輝かしい功績を残したことで有色人種のメジャーリーグ参加への道を開いたジャッキー・ロビンソン。

    彼は、「人生の価値は、他の人に与えた影響によって決まる(“A life is not important except in the impact it has on other lives.”)」という言葉を残しています。
    わずか5年の在籍でしたが、慎太郎さんが阪神タイガースの選手や関係者に与えた影響は計り知れぬほど大きいものでした。18年ぶりの阪神リーグ優勝の年に逝った慎太郎さんの名は、縦縞のユニフォームを纏う選手やファンの心に永遠に刻まれることでしょう。
    野球というスポーツは、時に人生そのものを映し出します。マウンドやバッターボックスに立つ勇気、チームメイトへの信頼、敗北から立ち上がる強さ。
    横田慎太郎さんの28年の人生の軌跡は、観る者に「前へ」と力強く進む勇気を与えてくれます。

    映画『栄光のバックホーム』を1人でも多くの方に観ていただきたいと願っています。

  • 秋山純
    秋山純
    投稿画像

    今日は大切な日

    いや
    毎日が大切な日

    勝ちたいんです
    自分の弱さや、守りの姿勢に

    やるだけやったからいいや
    ってのが
    嫌い

  • 秋山純
    秋山純

    たくさんの方に観ていただけて
    本当に嬉しいです

    一人でも多く
    栄光のバックホームのことを知ってもらい
    映画館で観ていただきたい

    もっともっと
    広げて行きたい

  • 秋山純
    秋山純
    拍手をありがとうございます! またよろしくお願いします。

    こちらこそ、よろしくお願いします🙇‍♀️