鈴江信彦鈴江信彦1日前最近、ごく当たり前のことを、まるで初めて知ったかのように語っていた自分に、ようやく気付いた。ようやく自分と素直に向き合えるようになったのか。それとも、ただ忘れっぽくなっただけなのか。22
鈴江信彦鈴江信彦1日前次は、[まるきんラーメン]と[焼餃子]を一度に抱えこむようには食べない。まず、[焼餃子]をひと皿。その熱と香りをまっすぐ受け取り、そこから次の一歩を選ぶ。[まるきんラーメン]へ進むのか。もう一度、[焼餃子]を重ねるのか。ただ、その選択を自分の手に戻したい──いまは、その確かさだけが静かに立っている。21