SAYAKAとちょーるの親和性 相性のよさ 結びつきやすい性質 これはハカラレタと言っても良い程のものであった。 全てにおける適合解と言って過言ではないだろう… しかし、FRISKER全員がそうとは限らない…いや、親和性が真の意味で高いということは稀な事だろう。 「姫～！YUKIRI～N！」 「みるきー！MIYUKI～」 「初期コードエラー　認証失敗」 きりんときゅーちゃんの必シな呼び掛けとは裏腹に、機械の音声はその無機質さに一種の絶望というスパイスを加えるには充分過ぎるほどであり、システムと言うシェフのとんだ気まぐれに場は混迷を窮める… 「「どうしよ～！！」」 親和性と言うならば、互いの組織内におけるシンクロナイズは流石であり、YUKIRINとMIYUKIもまた局面における親和性は高いと言える。 しかし、それが必ずしも解決に至る早道とは限らず、此処は絡まった糸を根幹から解きほぐす必要がある。 解決に踏み出すのはやはり熟年の支援者たまごだ。 やれやれ、と息を漏らしながらも現状の打開を促す。 「原因は神掛かったタイミングだけど、認証起動は…」 「さあ…どっちw？」 どっちかな？ と、言おうとした瞬間を見計らったかのように、含み笑いのじょんれのんはMIYUKIとYUKIRINに向けて、悪戯好きの少年のように尋ねる。 「私？」 「私？」 MIYUKIに続きYUKIRINが放つ疑問の言葉は、混迷の歯車を加速させる問いかけとなる。 「「あばばばば！！」」 様々な要因により思考回路がショート寸前のきゅーちゃんときりんは、言葉を選べないどころの騒ぎではなく、まともに会話が出来ず、喜怒哀楽がごちゃ混ぜの様相であり答えられない…すると、其処に期せずしてとどめの一言は放たれたのだった… 「「はっきりしてよ～！！」」