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ゆうこりん

[愛のむきだし] 英題:Love Exposure 2009年公開 園子温監督 まず237分という長さ。 監督が後に述べているが、これでも「カットしすぎた」らしい。 しかし、映画の半分までは時間の経過も忘れる程に意外な展開へ、意外な感情と、意外な撮影方法で、グングン引き込まれていった。 面白い! 監督の演出だと思うのですが、全般的に役者の声のトーンが高くて早口。所々聞き取りにくい。 ユウ役の西島隆弘とコイケ役の安藤サクラの初対面シーンなんて、まるで機械音のような、初音ミクを彷彿とさせる位なボカロトーン。土砂降りの雨に通る耳障りな金属ボイスの応酬。 声の軽さが、この映画の底に流れる重く暗い物をサラサラと流していく効果があるのかな。 前半ずっと流れているBGM『ボカロ』も奇怪な所々を軽やかに、そして淡々と魔力に浸らせる効果がある。 カメラワークが、とにかく斬新。 画面からほぼはみ出すほどのアップは、一瞬誰が映ってるのか判らない時がある。 口元をドアップに撮り、定点もブレていて、酔いそうになる。 全体的に画面が暗く、逆に全身白の新興宗教。。。 そして、偶然でもないだろう、本田家の食卓の食器は全て真っ白。 家族団欒の中にコイケが加わった『最後の晩餐』(結果的に)となった食卓だけは、真ん中に黒いすき焼き鍋が置いてあった。 白と黒。ほぼ二色。 ストーリーは、前半から一転。 中盤からは蟻地獄の様に吸い込まれていく狂気。 そして、白黒の中に真っ赤な洗礼。 『原罪』を求めて意外な行動する主人公。それは父への思慕がそこはかとない哀しさを持つ。 その前半がとても好きだ。 後半は、正直、「あー、そっちかー。」と感じながら観ていた。 聖書の要因は、西洋の映画にはそこここに散らばっていて、それを紐解くのも興味をそそるので、結構好きだったりするけれど、新興宗教におちていく題材が苦手だ。 私には、洗脳や奇っ怪な行動とかしか結論づけられず、廻り道が遠過ぎて、時間が勿体ないとしか思えない歯痒さがある。 ただ、行くところまで行ってのラスト。たった一秒程度であったが、そこでやっと救われた。 キリストの受難。復活。なのかな。 西島隆弘は、ハマり役だ。声もピッタリ。 満島ひかりが毒があって可愛い。 何と言っても、あの役を小気味好く演じる安藤サクラの印象深さ。 そしてカオリ役の渡辺真起子が、人間ぽくて存在感があった。 ネタバレにならない程度に。 「恋と戦争は何でもあり」と言う見城さんのトークを思い出した。 カオリのシーンでニヤリとして、ユウのシーンで唇を噛んだ。 力作といわれるだけの長作です。 誰かのオススメでなければ観なかったかも。 採点は避けますが、観て損はない。 他の作品も観てみようと思った。 見城さん、じょんれのんさん、ありがとうございました。

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ゆうこりんのトーク
トーク情報
  • ゆうこりん
    ゆうこりん

    見城さんにポンと乗っかってて良いのか。という浅はかな自覚。頭悪いという自覚は、それ知らない時より成長したか?

  • ゆうこりん
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    【暗殺】柴田哲孝

    興味深く面白かった。まだ日が浅い事件だからこそ生々しい。
    「この物語はフィクションである。」
    この著書こそ、この言葉がなければ混乱してしまう。

    途中、事実とフィクションを何度も錯覚しながら読み進める。
    実際に起こってきた事件を絡めて書かれているのだけど、この推理考察が真実としか思えない。読みながら何度『高野晃紀』を憎み恐れたことか。
    そして数々の実際の事件やその後日について、興味と記憶が湧き起こる。名著は創造の派生を呼び起こす典型だと思う。

    もうひとつは、新しい読書法を発見できたこと。(自分なりの)
    この本を読むに当たって、“ググる”回数が半端でなく、文章だけでなく画像もそこここに出てくるので、緊迫感が凄い。グングン引き込まれていく。
    “現場”“施設”“武器”など、全て、書かれているそのままの、画像と解説が見られるのだから情報が豊かだ。知り得ないことが身近に捉えられて、その上、推理を立証していくようだった。

    読後感として、著者がこれまでに感じていたであろう大きな権力に対する不条理、無力感、恐怖、そして正義。それをずっしりと受け止められたように感じた。
    実際、安倍晋三元首相事件で感じていた腑に落ちないことがすべて解決、これが正解に違いない!とさえ思う。あの時の担当医師の毅然とした会見が救いになるし、不安にもなる……。
    “出版”という形で、安倍晋三元首相の追悼と問題(疑問)点を遺したことがとても有意義だ。

    著者の柴田哲孝さん、GO!を出した幻冬舎の皆さんに感謝します。

  • ゆうこりん
    ゆうこりん

    ↑読んだ直後の感想で、めっちゃ
    興奮気味な感情を思い出す。
    これ、今も変わらない。
    自分の中での犯人探し。。。

    実は暗殺にはアメリカ軍が関わってる、
    とか聞いちゃうと、いやー、根底からひっくり返る。
    安倍晋三元首相は、何故、他殺されなければならなかったのか。

    そしてそれは、日本にとって、大きな損害だったのだと、今更ながらその重さに気づく。
    生命を賭けて政治を執行したんだ。と。
    後輩にも道を開けたんだ。と思うと、
    ありがた過ぎる。拳を握る思いになる。
    高市首相は、トランプにとってシンゾーからの言葉「彼女は良い」という、何物にも変え難いスタートを切れた。
    目的が、政治のトップになること!に成り下がった政治屋しか居ないと思うと世も末だった。
    現役大臣皆さん、そうじゃない政治家はまだまだ居るのだと示して欲しい。
    片山さつき氏も頼もしい。

  • ゆうこりん
    ゆうこりん

    見城さんの高市さんへの感想は、参考になる。きっとご本人へも届いてると思う。
    だから昨年とは、表層ではあるけれど、高市首相は人間的な部分を努力しているように見える。
    それよりも、自分のつまらない地位を守ろうとする政治屋は嫌だ。
    日本を良くしたい!
    豊かで強くなる!
    理不尽には負けない!

    ってこと