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たけちよ

⑥So long!/AKB48 ファンや、特に若いファンからはこのMV、特にドラマ入りのフルバージョンは苦手なんじゃないかなぁ、と思う一本。 でも、映画好き、いやフリークとしてはAKBにのめり込むきっかけでもあったんだよ。 というのは、監督が大林宣彦さんだから。 大林宣彦さんは80年代の角川映画で強烈な足跡を刻んだ方で、この人に感化された人はとても多い。 90年代になると静かで叙情的なドラマも増えて、どの時代で見たかで印象も変わりますが。 実験的な映像を、漫画的な物語の中に組み込むのが得意の人で、今もドラマ化されることのある、「時をかける少女」や、男女の性別が入れ替わる「転校生」などを監督してます。 今はCGで色々できるけど、フィルムの時代に色を変えたりアニメと合成したり、とてつもない計算のもとでする作業を惜しげもなく使用して、映像の魔術師と言われています。 演出はとても独特で、唐突な演出、少し早口で芝居掛かった節回しが、観てるうちに癖になります。 なのでこのドラマ部分をみて、大林宣彦健在だな!やりたい放題だな!と、AKBの懐の深さを知ったのです。 ところで大林宣彦監督作品には一貫してテーマがあります。それは「約束」です。 約束を守ったり、守れなかったり、したりされたり。とにかくキーワードとして約束があります。だからこのMVもどことなく「約束」を観ることができます。震災の後なので、とても切ないテーマに感じますが。 それと、MVだけど、映画もテーマですね。なんでもない田舎に映画撮影がきた時の高揚感、新しい扉を覗く好奇心は、被災地に来たAKBの姿とダブります。 楽曲はもう今ではコンサートでも聴かれないけど、とても素敵な曲ですよね。 へんな古臭い演出だなぁ、なんて思う人も多いだろうけど、これは思いっきりノスタルジィに浸って、メンバーもアイドルというより、田舎の普通の子だって見ると、とても素敵なんですよ(^-^) https://youtu.be/eZ4jYWQh7tE

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48グループ、46グループのMV、楽曲について哲学的に語ってみた
トーク情報
  • たけちよ
    たけちよ

    Konjoは大映ドラマ(スクールウォーズとか)を彷彿とさせる弱小バレー部の熱血根性ドラマの最終回予告編、という形で作られている。
    メンバーは麻里子以外にも大場美奈や北原里英とか、山田菜々や村重杏奈もいて、なんとなく、バラエティで前に出るけど一番になかなかなれないメンバー、て感じ。

    メンバーは色々問題を抱えてて、多分ドラマ各回でそれを解決する構成(w)を想定してて、いちいち小ネタが効いてます!
    みなるんはなんか保健室で苦しんでるけど、時期的に食べ過ぎかダイエットで身体壊したように見える(´・ω・`)
    あと、岩田華怜がね...あのイケメン顔がね...まさかのねw

    そんな曲だけど、普段センターに立てない代表だろう、中村麻里子がどセンターで堂々と踊るダンスパートは、歌詞も含めてとても力強くて、ばっちり決まってる!
    学校の体育館ていうのは、よく使われるモチーフだけど、あったかいより冷たいイメージの体育館は珍しい。

    歌詞も〝無我夢中でやってみろ〟〝辛い局面 助けは来ないんだ〟〝信じられるのは自分のKonjo〟という内容。
    なんだか、この歌詞が今の中村麻里子そのもの、て感じ。

    アイドルとしての中村麻里子はうまくいっていない。顔もとびきり可愛いわけではない。可愛い仕草もズレてる。話すと芸人っぽい。というか、アイドル離れしたトークスキル。大学もちゃんと卒業。考え方もしっかりしてる。でもAKBとしてはなかなか目立たないメンバーだった。うまくいってない、というのは本人も感じていたよう。

    それでも、劇場に立つと輝いていた。全く妥協してなかった。一生懸命だった。周りのメンバーにもうざいうざい言いながら、きっちりオチに使われるくらい愛されている。AKB48を好きになれば、必ず目につくメンバーだった。

    そんな彼女は自力で大学に行き、卒業し、就職した。サンテレビ。決して華やかさが約束されたテレビ局とはいえない、関西のローカル局だ。東京ではあまり知られてないだろう。

    でも、ここからがんばる、やりきる。と決意した彼女は、本当に根性の人だ。
    自分に言い訳なんかしなかった。AKB48だからって驕らなかった。自分で掴んだチャンスだった。
    アイドルとしては厳しい局面で、自分の力で居場所を見つけた彼女は本当にすごい。

    それがたまたまだったのか、秋元さんが見抜いていたのか、そんな彼女をセンターにした曲は、苦しい局面を自分で乗り切ることの強さを歌った、〝Konjo〟。まさにぴったりの曲だった。

    今でもヘビーローテーションしてる曲。苦しい時こそ、聴きたい曲。

    なのに、なのに、なのに!
    楽曲披露、全くされてない上に(メンバー的に難しい?)、YouTubeにも映像が上がってないw
    去年、握手会で麻里子がそういっていたのが気になって、今年はリクアワに全力で投票しました。ファンも同じ思いだったのか、今年、見事にランクイン!
    最後の最後で間に合った!
    まさにファンも根性で報われた楽曲です。

    ちなみに、著作権的に如何なものかと思うけど、動画検索だと海外のがヒットします。

    みたいと思ったらチェックして、CD買って聴いてくださいね

    (*´ω`*)たけちよ

  • たけちよ
    たけちよ

    〝希望的リフレイン〟は歴代のAKBシングルセンターがバトンを託す、という構成のMV。Konjoが好きになった理由というなら、こちらは興味をもったきっかけです。

    そう、実は〝希望的リフレイン新規〟なのです。もうあっちゃんも優子ちゃんもマリコさまもいません。AKBというか、ポップスを殆ど聞かなかった私ですが、もうグループに居なくなったメンバーが出る、という事に震えたのです。
    なんていうのかな...AKBが長大な漫画だとして、その漫画には何人か役割を終えたキャラが出るんですよ。で、別のキャラが主人公になるんだけど、たまに顔をだしたりとか...そう、ジョジョ6部にポルナレフが出るように。7部にツェペリという名が出るように...
    そんな少年漫画のようなワクワクを感じたものです。その一体感、絆が気になったきっかけです。

    このMVは大好きなシーンのオンパレードです。先も見えず走りだしたたかみな。前だけを観て突っ走ったあっちゃん。軽々とあっちゃんに追いつく珠理奈。追いかけてくる敵(ファン?メンバー?)に追い詰められて困るぱるる...そして、トンネルから現れるさっしー。さっしー、かっこいい!聞こえは悪いけどちょっとダーク感があってシビれる。
    シビれると言ったら、途中、ダミーのバッグをもって別れた優子ちゃんが、敵とのもみ合いの末、取れるもんならとってみやがれ、的に放したバッグが、ダミーだと知った時の表情。

    どういう表情何だろう、なにを思って演技したんだろう。

    本物じゃなかった、というがっかり?それとも私の役割はここまで、という表情?とても印象にのこる表情だった。

    歌詞も、好きな子がいるんだけど、仲良くなれるような距離感じゃなくて、でもきっとこの先偶然に出会う事が増えて、仲良くなる、運命の恋だから。という内容。
    恋のチャンスは、一度きり、ていう、歌が多い中で、出せない感情を秘めてる彼の初々しいとこが出てます。

    また、リフレインというタイトルにちなんでか、特典のDVDでみると、1本目と2本目のMVの場面が重なって見える。
    だからAKBのMVはとても複雑で面白い、と思ったのだ。

    なんだかフェデリコ・フェリーニの映画のようだ。
    これを作らせてくれるAKB、て懐が深いんだ、とそれまで〝アイドル〟というくくりでしか見ていなかった自分を変えてくれた、とても大切な一本であった。

  • たけちよ
    たけちよ

    ③世界が泣いてるなら/SKE48

    昨日は関西コレクションでSKE48のパフォーマンスを観たので、SKEのMVを書きます。
    多分、初めて観たMVはAKB48〝Green Flash〟収録の〝世界が泣いてるなら〟でした。

    これも先のkonjoと同じく映画の予告編を模した構成なんだけど、こちらはサスペンス映画です。

    1人の男性教師を巡る、クラスメイトの嫉妬と友情...みたいな話。

    SKE48にはこの当時、松井珠理奈と松井玲奈という、趣の異なる2人がWセンターとして表に立っていました(てことは、みんな知ってるだろうけど)。2人は太陽と月に例えられ、珠理奈が太陽なら、玲奈は月でした。
    これは珠理奈の熱さとか、いつも笑顔だったりで太陽。玲奈は暗い訳ではないけど、パフォーマンス時に負の感情(失恋や孤独)を表現すると圧倒的に説得力がありました。だから、太陽と月。陰と陽。この2つの側面がこの当時のSKE48の魅力の1つだったと思います。

    初めて観たSKE48のMVがこの【陰】の側だったことで、映画好きの私の心は鷲掴みにされました。
    その海外映画のような重圧な画面作り。笑顔の一切ないダークな演技。ゾクゾクします。

    MVは男性教師が殺され、その取り調べ室で、SKE各メンバーが証言していく、という構成になってます。クラスメイト全員が彼をなんらかの形で意識していて、一体誰が彼を殺したのか、という話。これを時系列をバラバラに、時には証言の食い違いをクラスメイトが話してるように見せながら、しっかりとオチまで描かれています。
    超かっこいいし、ファン受けもいい曲です。

    同じくSKE48の〝キスだって左利き〟では、同じ教師を好きになった親友同士の珠理奈と玲奈が描かれていますが、こちらは青春ドラマです。
    〝世界が〜〟の方はいい友達ではない設定でしょうね。玲奈は孤独の中で生きています。

    そういうのを松井玲奈が乃木坂に兼任したから、実は不仲だから、という邪推する人もいそうですが、これはアイデア先行と思うので、そういうのとは無縁そう。
    同じく、女子だけのクラス、死んだ男性教師というシチュエーションでは、欅坂46の〝誰が徳山大五郎を殺したか〟でドラマ化されています。こちらは嫌われ者の先生でしたが、48.46に限らず、よく扱われるシチュエーションというのは念頭に置いておいた方が良さそう。

    映画好きが納得しちゃうMVが沢山ある、というのは、このグループの魅力の強さですね。

    歌詞は世間では戦争や殺人が横行してるのに、みんなどうして普通に暮らしてるのだろう、と考えるナイーブな男子(?)の心の叫びのようです。厨二病的内容ですが、そこには忘れがちな、虐げられている人はこの世界に沢山いる、という事を思い出して身が引き締まります。
    もしかしたら、この子は失恋とか挫折を味わって苦しんでる時に、それを周りが助けてくれないという事を、自分の心に投影して嘆いているのかも知れませんね。
    そう思うことは大人になってもままありますが、思春期の頃の繊細な気持ちを思い出せて身が引き締まります。

  • たけちよ
    たけちよ

    ④僕以外の誰か/NMB48

    4本目はNMB48の〝僕以外の誰か〟です。
    最近のNMB48の楽曲はかっこいい系が続いています。
    NMB48の公演や番組では、大阪らしく笑いにあふれていますが、曲はびしっ!とカッコよく決めてるところが、ギャップがでて、総毛立つくらいカッコいい。
    曲の内容は、彼女とはどうしてもうまくいかなくて、別れを切り出したはいいが、彼女が泣いてすがって来た時の男の心情を描いてる、のかな?時にはスッパリと別れた方がお互いのためにいいとは思いながら、そんな彼女をみて心が揺れてるんでしょうね。きっと、僕以外の誰かがいるから、て自分に言い聞かせてるみたい。

    MVはあまり曲のストーリーのイメージは用いず、とにかくダンスがメイン。でもコンサート「いつまで山本彩に頼るのか?」を受けて、山本彩のもつマイクを狙ってメンバーが挑む、というストーリーみたい。菜々ちゃんもみるきーもいなくなり、一人きりになった山本彩は、こうやって挑んでくるメンバーを頼もしく感じつつ、自分から譲りはしないよ、という気概も満々です。

    が、これはMVよりも、ダンスバージョンがかっこいいです!
    まず、最初天を向いて座ってるメンバーが次々と立ち上がっていく中、最後に立ち上がる5期生山本彩加の存在感!まさに新勢力!てイメージされてしまいます。

    個人的に一番のシーンは、2分過ぎからの藤江れいなのソロパート!山本彩が表立って活動するなら、劇場を支え続けた藤江れいならしく、列の後ろで活き活きとダンスしていて、それを後ろを向いたメンバーが半円に座って観る、というシーン。なんかまさに、シアターの女神!というシーン。
    後ろまできっちりと見せ場のあるダンスは少ないし、とても目を引きました。
    なんども観れちゃうよ〜

  • たけちよ
    たけちよ

    ⑤アイドルの王者/HKT48

    HKT48のミュージックビデオで面白いものをあげるとなると、私はこれになる。

    歌の内容は「うちらが日本一のアイドルになるけん、どんな障害もふきとばすで!」て感じです。どことなく80年代のアイドルのイメージです。スキャンダルなんのその、てとこらへんが。

    MVの内容は、写真スタジオでのドタバタ劇。スタジオのカメラマンは指原莉乃。まずは王道のアイドルの写真撮影をしてたんだけど、そこにモデルの撮影がかぶっちゃう。そこでツンとすましたモデルにちょっかい出しちゃったもんだから喧嘩になっちゃう。そこに今度は着ぐるみを着た広告モデルがやってきて...、最後ははちゃめちゃになるんだけど、もーこれがね、なんだか元気づけられる!HKT48の色というか、幅の広さが楽しかった!これをまとめるカメラマンがさっしー、ていうのもいいな。みんなのお母さんみたいな感じw
    それにしても珍しく曲の内容と通じる映像で、アイドルとか、モデルとか、着ぐるみとか、プライドもってやってる(故に喧嘩になっちゃう)とこがとてもかっこいいです。

    割と王道のMVが多めのイメージだけど、これははちゃめちゃで楽しい作品になってます。
    (上野遥が着ぐるみ被っちゃってて、顔があまり見えない、とか、それいいの?て思ってほくそ笑んぢゃいます)


    https://youtu.be/Jo3os8oGUKw

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    ⑥So long!/AKB48

    ファンや、特に若いファンからはこのMV、特にドラマ入りのフルバージョンは苦手なんじゃないかなぁ、と思う一本。
    でも、映画好き、いやフリークとしてはAKBにのめり込むきっかけでもあったんだよ。
    というのは、監督が大林宣彦さんだから。
    大林宣彦さんは80年代の角川映画で強烈な足跡を刻んだ方で、この人に感化された人はとても多い。
    90年代になると静かで叙情的なドラマも増えて、どの時代で見たかで印象も変わりますが。
    実験的な映像を、漫画的な物語の中に組み込むのが得意の人で、今もドラマ化されることのある、「時をかける少女」や、男女の性別が入れ替わる「転校生」などを監督してます。
    今はCGで色々できるけど、フィルムの時代に色を変えたりアニメと合成したり、とてつもない計算のもとでする作業を惜しげもなく使用して、映像の魔術師と言われています。
    演出はとても独特で、唐突な演出、少し早口で芝居掛かった節回しが、観てるうちに癖になります。
    なのでこのドラマ部分をみて、大林宣彦健在だな!やりたい放題だな!と、AKBの懐の深さを知ったのです。

    ところで大林宣彦監督作品には一貫してテーマがあります。それは「約束」です。
    約束を守ったり、守れなかったり、したりされたり。とにかくキーワードとして約束があります。だからこのMVもどことなく「約束」を観ることができます。震災の後なので、とても切ないテーマに感じますが。

    それと、MVだけど、映画もテーマですね。なんでもない田舎に映画撮影がきた時の高揚感、新しい扉を覗く好奇心は、被災地に来たAKBの姿とダブります。

    楽曲はもう今ではコンサートでも聴かれないけど、とても素敵な曲ですよね。

    へんな古臭い演出だなぁ、なんて思う人も多いだろうけど、これは思いっきりノスタルジィに浸って、メンバーもアイドルというより、田舎の普通の子だって見ると、とても素敵なんですよ(^-^)

    https://youtu.be/eZ4jYWQh7tE