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音楽と嗜好…
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    あの頃聞いてた音楽はどれも同じで今ほどのめり込んでなかったっけ
    そういえばキッカケは何時だって
    あの日のあの倉庫に違いない…

    遊びに行くといつも変わらず
    ドアを開ける前から音は零れていた…
    いろいろ教えて貰ったし
    覚えるのが苦じゃなく楽しかった

    3千円で買えた一枚の世界は
    簡単に僕の世界を変えていった
    部屋と心を満たしてくれた
    バンド名は今も覚えてるけど…
    相変わらず曲名までは覚えられないや
    ヴォーカルが誰で
    ギターが誰で
    ジャンルは何々でとか
    どうでもよかった…
    ただ良ければ それが 基準だった…
    でも最近は少しだけ分かるようになって
    アルバムの帯を読んでいたら…
    あのバンドのベーシストのソロだったり!あの人とあの人のユニットとかさ!見つける度に興奮してた!
    当時はジャズをあまり聴かなかったけど…ビルエヴァンスやキースのメロディはドビュッシーのそれと同じくらいに僕の心を踊らせてくれた…

    ボブマーリーも好きだけど
    リーペリーもいいし
    「誰が一番?」て聴かれる度
    いつも答えられない自分がいたっけ
    海の上の1900は自分がどれほどピアノを愛しているかを弾いていた…
    トミーゲレロを聞いたのは
    QPのお陰でした…
    革命前夜…月を見ていた…
    あの人のあのフレーズが 今でも好きだ
    自分が好きなあのバンドが少しずつ売れてきたのは幸せだったけど
    独り占め出来ないっていう悲しさも同時に味わった…

    そのあとは電子音楽にも触れてみた…
    ヒップホップが僕の頭を激しく上下に揺らすのに時間はあまりかからなかった!雑誌の中で見る街中のグラフィティが僕にアイデンティティを教えてくれた!
    恥ずかしいけど
    その頃から絵も描くようになって
    自分なりの詩を書くようにもなった
    ねぇ僕の中の偉人達は
    近所の人からすれば…ただのズレた人らしいけど…その度にいつもの十二番目を聞いたら それも雑音だと確信出来た!

    確かなものが見たいなら人は信念を持たなきゃいけないらしいよ!
    確かな歌が聞きたいのなら
    自分で篩をかけるべきだね

    だってほら…

    こんな歌があるから
    これが僕の愛する歌
    いつだって正しかった
    そして目を覚ました時
    僕が歌い続ける歌はこれなんだ

    1997年 僕はあの頃何も面白くなかった…笑顔から一番遠くに居たような気もする…ある日…
    冒頭で話した…
    あの倉庫へ行った瞬間に
    僕を縛っていた鎖は砕かれた
    曲作りは限られた人にしか出来ない…
    そんな想いを あいつは
    粉々にしてくれた!
    壊れかけのmc303とキズだらけのMTRは今でも眩しくこの目に映ってる!
    ギターのワンループだけでも
    かっこよくてさ
    自作のテープを
    擦り切れるほど聞いてた…
    その曲に合わせて歌詞も書いて
    毎日はソーダ水の泡のように早く過ぎて
    その倉庫が僕らのスタジオだった。
    そうして時間が迎えに来るまで
    ずっと作って遊んでいたっけ…

    いつかさ
    この曲を誰かが口ずさむんだ…
    その時!
    今度は、その君の友人がこういうんだ 「ぼくらも やってみないか?」
    その思われるように…今も作り続けてる!

    これが僕の愛する歌
    いつだって正しかった
    そして目を覚ました時
    僕が歌い続ける歌はこれなんだ

    僕はこの歌を歌い続ける