NIBNIB9年前あの頃聞いてた音楽はどれも同じで今ほどのめり込んでなかったっけそういえばキッカケは何時だってあの日のあの倉庫に違いない…遊びに行くといつも変わらずドアを開ける前から音は零れていた…いろいろ教えて貰ったし覚えるのが苦じゃなく楽しかった3千円で買えた一枚の世界は簡単に僕の世界を変えていった部屋と心を満たしてくれたバンド名は今も覚えてるけど…相変わらず曲名までは覚えられないやヴォーカルが誰でギターが誰でジャンルは何々でとか どうでもよかった…ただ良ければ それが 基準だった…でも最近は少しだけ分かるようになってアルバムの帯を読んでいたら…あのバンドのベーシストのソロだったり!あの人とあの人のユニットとかさ!見つける度に興奮してた!当時はジャズをあまり聴かなかったけど…ビルエヴァンスやキースのメロディはドビュッシーのそれと同じくらいに僕の心を踊らせてくれた…ボブマーリーも好きだけどリーペリーもいいし「誰が一番?」て聴かれる度いつも答えられない自分がいたっけ海の上の1900は自分がどれほどピアノを愛しているかを弾いていた…トミーゲレロを聞いたのはQPのお陰でした…革命前夜…月を見ていた…あの人のあのフレーズが 今でも好きだ自分が好きなあのバンドが少しずつ売れてきたのは幸せだったけど独り占め出来ないっていう悲しさも同時に味わった…そのあとは電子音楽にも触れてみた…ヒップホップが僕の頭を激しく上下に揺らすのに時間はあまりかからなかった!雑誌の中で見る街中のグラフィティが僕にアイデンティティを教えてくれた!恥ずかしいけどその頃から絵も描くようになって自分なりの詩を書くようにもなったねぇ僕の中の偉人達は近所の人からすれば…ただのズレた人らしいけど…その度にいつもの十二番目を聞いたら それも雑音だと確信出来た!確かなものが見たいなら人は信念を持たなきゃいけないらしいよ!確かな歌が聞きたいのなら自分で篩をかけるべきだねだってほら…こんな歌があるからこれが僕の愛する歌いつだって正しかったそして目を覚ました時僕が歌い続ける歌はこれなんだ1997年 僕はあの頃何も面白くなかった…笑顔から一番遠くに居たような気もする…ある日…冒頭で話した…あの倉庫へ行った瞬間に僕を縛っていた鎖は砕かれた曲作りは限られた人にしか出来ない…そんな想いを あいつは粉々にしてくれた!壊れかけのmc303とキズだらけのMTRは今でも眩しくこの目に映ってる!ギターのワンループだけでもかっこよくてさ自作のテープを擦り切れるほど聞いてた…その曲に合わせて歌詞も書いて毎日はソーダ水の泡のように早く過ぎてその倉庫が僕らのスタジオだった。そうして時間が迎えに来るまでずっと作って遊んでいたっけ…いつかさこの曲を誰かが口ずさむんだ…その時!今度は、その君の友人がこういうんだ 「ぼくらも やってみないか?」その思われるように…今も作り続けてる!これが僕の愛する歌いつだって正しかったそして目を覚ました時僕が歌い続ける歌はこれなんだ僕はこの歌を歌い続ける