見城さんが放つニセモノ…と言う言葉を目にした時、ずっしりと重い鎧を纏ったような感覚になりました。
「こんなもののために…」と、たった一人声を上げて泣いた夜がありました。
手に入れるために犠牲にしたもの、失ったものに気付いてしまっても、絶望とともに前に進むしか道はありませんでした。
「あの時はああするしかなかった…」と自分に言い聞かせて、ここまで来ました。
自分がナニモノでもない今、過去の自分こそがニセモノだったと自己嫌悪に陥ります。
最近になってようやく、手に入れることよりも、手放すことの方が難しいと、身に染みてわかるようになりました。
いつか、この苦しみを手放すことができるその日まで
『往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし』
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