｢シトロエンSM｣ 1955年に衝撃的デビューを果たした｢DS｣をベースに、1970年に送り出された2ドアグランツーリズモ。 全長4.8m×全幅1.8m、｢DS｣譲りの"ハイドロニューマチック･システム"を採用した実はかなり大柄なクーペ。 エンジンは当時関係の深かったマセラティ製で、｢マセラティ･ボーラ｣のV8エンジンから2気筒を落とし設計し直したV6エンジンを搭載(後に｢マセラティ･メラク｣に流用された)。 前輪駆動車で初めて200km/hを超えた量産車でもある。 技術的にもデザイン的にもアヴァンギャルドを地で行く、如何にもシトロエンらしいモデル。 1955年から20年間造られた｢DS｣に比べて5年でその生涯を終えた。