｢デイムラー·ダブルシックス｣ ジャガーがジャガーらしかった最後の時代(と言ったら言い過ぎだろうか？)のフラッグシップサルーン。 ジャガーなれど、英国王室御用達のブランド｢デイムラー｣の名を冠したこのラクシュリーサルーンは、XJ6のボディに通常の直6に換えて、5.3リッターV型12気筒を搭載し、室内の仕立てはロールスにも引けを取らない物だった。 ロングノーズ&ロングデッキに低く小さめのキャビン、フロントからリアエンドまでなだらかに下がりながら伸びるショルダーライン、英国流のスポーティネスとエレガンスを体現した素晴らしいデザイン。 ライバルと言われたメルセデス、BMWとは全く違った世界がそこにはあった。