超個人的な話になりますが。子どもの頃、ピアノを習わされていた。
習っていたのではなく、習わされていた。
小学校高学年になると、サボりだして練習に行かなくなり辞めさせられた。ピアノが嫌いだったわけではなく、弾きたい曲がなかった。楽譜を見て、符号と音符で音を探して曲を弾くのだけれど、今思えば弾かされていたから嫌いだったんだ。
あと、幼稚園の時の発表会の超失敗した演奏を録音されたテープを家族の中でネタにされて笑われた過去があって、それで人前でピアノ弾くのが怖くなった。(ちなみにその初めての発表会で演奏したのが「みつばち」でした笑)
そんなイチ庶民が、帰ってきた天才少女・栄伝亜夜(松岡茉優)の気持ちへのシンクロなどおこがましいが、そんな過去を持ってたからこそ、亜夜に対して自然と頑張れ(過去を振り切れ)と応援していたので、原作とは異なり亜夜を中心に置いた本作は感情移入できました。
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