台本の書き方なんて、教えてもらったことなんかない。 構成表の存在すら、教えてくれる人なんておらんかった。 音響のことだって、見て盗めの世界。 めっちゃ見た。 めっちゃくちゃ見てた。 機材も先輩らがおるときは触られへんから、わざとみんなと帰るふりして、曲がり角で遠回りして会社戻って夜中まで練習してた。 家に風呂入りにだけ帰って、朝4時に会社で先輩たちの書いた過去の台本読み漁った。 この世で2番目に尊敬するタケシさん(会社の上司)が←いや、1番誰やねんwww😂（笑） 台本書くときにいつも言う。 「俺らは書いてるだけやけど、MCにはみんなの前で言葉として発言する責任がある。 だから、俺らがええ加減なこと書いて、MCがそれを読んで大変なことになったとしても、俺らじゃなくてMCが責められる。 だから、どんだけ仕事が溜まってても、現場で疲れ果てて帰ってきても、そこはちゃんとやらなあかんねん。」 教えてくれへんのに、そんなこと言うのずるいよなって思うねんけど、意地悪で教えへんわけじゃない。 教えようがないからなんやなって、思った。 センスの世界やと思ってた。 でも、センスないうちはどうしたらいいの？ でもタケシさんが「センスなんてな、努力でなんぼでも磨けんねん。大丈夫や。」って。 だから、うちは今日も頑張る。 お客さんの笑顔の為に。 クライアントの達成感の為に。 自分が、生きる為に。