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「誰かのためにプロジェクト」応援!(仮)
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しのちゃんとジオラマの話③ 「誰かのためにステージ」 2016年の正月。オレはこども達や親御さんと一緒に初詣をした。 楽しい初詣にするハズだったんだが、こども達はふと思い出を振り返ると淋しそうな顔を見せた。 こども達はみんな、ある共通する事情を抱えていた。それは 帰るべき故郷が無い と、言うものだ。初詣に集まった子達は震災の津波で家や財産全てを失い、家族も奪われ、沿岸で生活を立て直す事が出来ず、全くツテがない新しい土地へ引っ越して行ったこども達だった。 初詣だけは、みんな故郷に戻って来て楽しくやろうとなり、親御さんと一緒にわずかな時間、戻ってきていたと言う訳なんだ。 だが、集まればやはり前はこうだったとか、昔の思い出はよぎるものでそんな話になる度に、こども達は会話が止まった。 ヤバいと判断したオレは、話題を変えるべくこども達の共通点であったメンバーさんの755を開き見せた それがしのちゃんの755だった オレはこども達が喜ぶと思ってコメントを入れた、そこをしのちゃんが引用して返事をくれたんだ 「わたしもそこにいきたい」 と、しのちゃんはコメントを返してくれた。これにこども達は喜んだ、地道に応援していたメンバーさんからの返事がとても嬉しかったんだと思う。 こども達はこれで盛り上がって、みんなそこからは楽しく初詣をして過ごせた。こども達の喜びように親御さん達はホロリと泣いた。 誰も悪くない。だが震災で全てを破壊され、生活がなかなか立て直すことが出来ないツラさは大人でも耐えられないぐらい厳しい。 他のこどもが当たり前に持っている家族や家、流行のモノをそんなこども達は持っていない。 これが重なるとこども達も我慢する事が必然と多くなり、ふさぎ込んでなかなか立ち直れなかった。 そこに自分達に向けてのしのちゃんからの755でのメッセージは特別であり、とても嬉しかったのだと思う。 この事がジオラマ製作のこども達それぞれに伝わり、しのちゃんに恩返しをしようと言う事になった。 そしてこども達はジオラマに 「誰かのためにステージ」 を作ろうと提案した、ジオラマはそのメンバーさんの固定の建物である場合がほとんど。そこに誰でもセンターになれて、誰でも歌えるステージを作ろうとなった。 ジオラマはAKB、SKE、NMB、HKTを応援するこども達に分かれていて、ジオラマ製作の際はこども達から選ばれたジオラマリーダーが取りまとめて、製作の指揮をしている。 今回の場合は、しのちゃんへの恩返しとする為に、グループ推し関係なくこども達みんなが意見を出しあって製作が進んだ。極めて異例だった。 この誰かのためにステージは極めて製作が難しかった。メッセージが流れる電光掲示板、ステージが切り替えられる仕組みと、今まで全くなかったシステムを導入した。 これには本当に苦労させられた。 製作の場合、オレはこども達と打ち合わせをしてメンバーさんやファンの方が喜ぶのは何か、こども達にはどんな製作のイメージがあるかを調べて、理解してから進める だが、この作品はキツかった。何故ならしのちゃんに恩返しをする作品でありながら、誰の、どのメンバーさんの建物ではないからだ。 そんなこんなでこども達に励まされつつ、誰かのためにステージはジオラマに完成したんだ👍

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