[大河の一滴 最終章]
五木寛之著
幻冬舎
私は前作、[大河の一滴]に救われています。
2020年6月に読み終えたのですが、子供の頃から抱えていたある恐れが薄れたのを覚えています。いまも読み返している大切な作品です。
そして、大河の一滴 最終章。拝読しました。
私は五木さんの「他力」でいいという言葉に励まされます。自力でもがいている、溺れかけている自分にはとても優しい言葉。崖っぷちに立っている自分に、その先は私には見えないけど、道があるんだと思わせてくれます。
また、五木さんは言葉を託してくれます。
中国の四神思想、各国の愁い、そして日本の「暗愁」
[読書は言葉を獲得し、獲得した言葉で思考を深めるのに役立つ]見城さんの言葉を、私は大切にしています。
以前出会った川端康成の「末期の眼」。その言葉に出会ってからその言葉を獲得するために、自分なりにも解釈を考え始めました。「暗愁」もきっと同じように、私の生涯を通しての言葉になるでしょう。
[最終章]という意味は分かってはいますが、五木さんの大河の一滴の次回作を待ち望んでしまいます。
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