竹林 史貴竹林 史貴2015年04月24日 15:11一、ものづくりに集中せよ! ものづくりに集中するためには、それ以外のことを捨てるところから始めねばならない。 先週一週間の時間の使い方を紙にすべて書き出してもらいたい。 もし半分以上がものづくり以外に使っていたならば、即レッドカードである。 二、ものづくりに集中せよ! プロダクトができてないうちからプロモーションを考え始めるなど愚の骨頂である。 そういう人に限ってプロモーションしてもどうにもならないプロダクトを作っている。 いいものをつくればプロモーションのことなどその他大勢の人が勝手にやってくれる。 三、ものづくりに集中せよ! 世の中にはインターネット系ベンチャー企業が集まるパーティーがあるらしいが、 そんなところに自分のプロダクトを宣伝しにいってはいけない。 ものづくりに集中しているものは決して自分の口で語ってはいけない。 プロダクトで語れ。 プロダクトこそ全てでありそれで伝わらないものに価値はない。 四、ものづくりに集中せよ! ものづくりに集中していると時折正解が何か分からなくなる。 しかし安心して欲しい、正解などないのだ。 正解を探し続ける行為こそがものづくりであり、正解を見つけたと思っているならば集中できていない何よりの証拠だ。 五、ものづくりに集中せよ! ものづくりへの妥協こそ我々の最大の敵である。小さな妥協が後の大きな差となる。 想像してもらいたい、ライブ会場の何万人のお客さんを前にボタンが外れている衣装で出て行くだろうか。 画面の向こう側の何万人のユーザは細部まで見ている。 ものづくりの神様は細部に宿るのである。 六、ものづくりに集中せよ! ものづくりに集中することはとてつもなく苦しいことの連続である。 誰も気づかないような細かい改善を繰り返さなければいけない。 これを乗り越えるためには理屈を超えた感情が必要である。 自分のプロダクトを狂ったように愛さなければいけない。 七、ものづくりに集中せよ! 「上司がこれでOKと言いました」 この言葉ほど危険なものはない。 上司は君よりもそのプロダクトに関して詳しくない。 上司の方が詳しければその時点で失格だ。 ものづくりはどこまでも上を目指していかなければいけない。 八、ものづくりに集中せよ! ものづくりのチームは将来の何十万人、何百万人のユーザの代弁者だ。 当然意見が違って当たり前である。意見が違えば摩擦が起こる。 摩擦を避ければそこに待っているのは凡庸なプロダクトだ。 摩擦を恐れるな、本音で語り合え。 九、ものづくりに集中せよ! 自分たちのものづくりに集中する余り、競合の研究を忘れてはいけない。 人間の能力等DNAレベルでみれば差はない、競合を甘く見るな。 敵を知り己を知れば百戦殆うからず。 十、ものづくりに集中せよ! 新規サービスを立ち上げるのは修羅の道である。 ものづくりに集中する覚悟がないものには去ってもらわなければならない。 覚悟のない人が乗っている船はやがて沈みゆく。 覚悟のある人のみが乗っている船には自然と覚悟のある人が集まってくる。 十一、ものづくりに集中できるのは周りの協力のおかげ! 我々がここまで振り切ってものづくりに集中できるのは 影で我々を支えてくれる人たちがいるからである。 ものづくり以外のことはすべて忘れたとしても、 支えてくれる人たちへの感謝だけは忘れるな! 完