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死んだ方が価値がある人間

俺は明日の夜、浴びるほど酒に助けを求め、乗っ取られ 痛みさえも気持ちがいいと思えるようになったら 次の終点へと旅立つ列車に乗るよ この街は充分楽しかったさ、幸せだった真実は消えない 随分と長くいたよ 短く感じるね 全てが嘘で塗られていたものだとは知らずに 永遠を願ってた 俺の夢も嘘だったってことさ 心だけは今も置き去りにされ待ってる 進むことはもう出来ないと知っていながら 去る未来しかないと知っていながら 一つ落ちてた 剥がれた塗装というゴミを拾えば 次々にこの街には多くゴミが落ちてたことに気付く 呑気に信じてた自分を恨み憎むほど 最高な時間を過ごせたよ 一昨昨日の月も綺麗だった 俺を誘ってた 酔いが醒めて痛みを感じてしまうほどもなく すぐに会いに逝ってあげるさ だけど、まだ列車が来てくれない 一昨日、ようやく切符が届いた 最高だな 最高だったよ いままで本当の本当にありがとう 全てに感謝と謝罪を... ほら、昨日ようやく月が丸く綺麗になった 俺の人生にも賞味期限があるんだ いつが賞味期限かわからないけど早めに頂くだけさ でもまだ食べ頃じゃない 今日ほんの少し削れた月になった だけど、まだ見上げ、多くは丸いと思うだろう 明日は、削れた月になる アンタらは丸い月になればこぞって見つめる 明日ぐらいだと見上げても丸いと思わないだろう 俺は誰にもバレずに逝くんだ月まで 明日の終電に乗って旅立つ 着くのはアンタらのところには太陽が昇りきっているときだろう 俺がアンタらが笑っているのを見れるにはまだ時間がかかるみたいだな 後悔がないわけじゃない だけど、1番見たい顔は 俺が去らなきゃ見れないんだ 俺に邪魔され、悲しく、焦る顔を見るぐらいなら 去ってあげて遠い月から見たい顔を見れる方がマシだ 明後日を生き 真実に近い憶測が確信へと変わり真実へと実り 朽ちたくなるほど傷つくくらいならば その前に 明日で終わらせた方がまだマシだ 最後まで幸せなままでいたい たとえその幸せが嘘で塗られたものだとしても この街を最期まで綺麗だなと 列車の窓から見つめ黄昏たい やろうと思えば 外にいても 部屋にいても いくつも方法はあった 迷惑はかけたくなかったし 俺は感じてみたかった 自分が人間の仲間であることを たくさん感じられたよ 一度魚になったんだ 7年前のちょうど今ぐらいだった 水中から見上げる 水面の街灯が綺麗だった 救う手に甘え 釣り上げられた その名の通り騙されたようだよ この先に希望があるんだと思って その手を握った 今の俺の瞳に反射する光は全て嘘だらけ もう俺には欲しかない 理由はない 恐れることも、震えることもない でも、釣ってくれた人には本当に感謝してる 俺はようやく本当の人になれるんだ これはアートです

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