「プロセスエコノミー」を一気に読み終えました。 形の無いもの、感動や体験にお金を頂いている立場としては、背中を押してもらえた一冊でした。 大手同業他社には価格競争では敵わない。 まさにお客様に育ててもらい、助けてもらいながら感動を共有しています。 山登りはまさにプロセスエコノミーじゃないかと思います。高所登山に挑戦する人をみんなが応援します。私たちも挑戦する人が達成するまで寄り添い、辛い努力を重ねている姿を見守り、ゴールで喜びを共有します。 形に残らない、自己満足としか言いようのない経験に大金を払っていただくのです。 「プロセスエコノミーの弊害」の章は、一人の男性を思い浮かべながら読み進めていました。そしてまさにその男性の名前を見た時は、鳥肌が立ちました。 私が彼をあれこれ語れる立場ではありませんが、SNSによって、どんどん作り上げられ、引くに引けない、他の選択を選べないところまで行ってしまったのだろうと想像します。 時々、山好きな人が「好きな山で死ねたら本望」とおっしゃる方も。とんでもない間違いです。帰宅するまでが遠足！と一緒で、安全地帯まで下山して初めて登頂成功、登山です。 ちなみに凍傷は保険対象外。不注意から起こるもので防げるはずというものだからです。 衣類も装備も進化している現代なら尚更ですね。 「プロセスエコノミー」も付箋をつけて目に見える場所に置きます。