峯岸みなみさんへ。 1期生としてAKBに入ってからもうすぐ10年。7人から始まった劇場も今やチケットを取ることすら困難になりました。 後輩も増え、姉妹グループも出来て、どんどんグループが大きくなってきましたが、やはりAKBの1期生というのは48グループにとって大きな存在だと思います。 だけど、今までの活動は順風満帆とはいかなかったでしょう。挫折を経験し、ファンからも厳しい言葉を言われ、自分のファンが離れていくのを目の当たりにしながらも活動を続けてきた。もう一度研究生として一からやっていくのはきっと私が想像する以上に辛かったと思います。 それでもそのあとチーム4のキャプテンに就任し、若いメンバーを引っ張り、育てていって、チームをまとめていけたのも、今まで経験してきた事を力に変えてこれたからだと思います。失敗から学びその経験をしっかり伝えてきたからこそ、チーム4はあそこまで成長したのでしょう。 今AKBは世代交代の時期にあると思います。初期メンバーが卒業し、現総監督の高橋みなみも今年で卒業するのがその機転となるでしょう。ですが、今の若いメンバーに決定的に足りてないものがあるとするなら、それは満員じゃないAKB劇場を知らないということでしょう。 これから先は若いメンバーが主役となって活動を続けていく。今までのやり方を変えていくことも必要だと思います。でも、根っこにあるものはきっと変わらない。それはファンが居るから活動出来るということだ。 7人の公演を経験し、握手会等で自分のファンが離れていくのを目の当たりにしてきた貴女は今のAKBの中でその事を一番よく解っている。だからこれからは後輩を見守り、いざというときにはそっと手を貸し導いていける。そんな存在になってくれる事を期待しています。