北原里英さんへ。 常に周りを気遣い、スタッフへの挨拶も欠かさず、人の幸せを自分の事のように喜べる人格者。それが私の北原里英のイメージでした。 『希望的リフレイン』の選抜発表の際、選出されて涙する田野優花に駆け寄って祝福し、自分が選出されなかった事よりも、三銃士と呼ばれ人気も上がってきたのに選出されなかった岡田奈々や西野美姫を気遣う姿を見て、本当にいい人なんだと思いました。 正直、もっと自分を前に出してアピールしても良いのでは？とも思います。キャラクター的にも実力的にも選抜に入っていてもおかしくないはずなのに、縁の下の力持ちのようなポジションにあえて立ち、周りとのバランスをとりながらチームを、グループ全体を良くしていこうというスタンスを貫き、どこか自分よりも若いメンバーの背中を押してあげている気がする。何故？とも思うが、それがきっと北原里英の魅力の1つなのでしょう。 少し前に見た総監督の説教部屋で、目標としているのが戸島花や秋元才加と言うのを聞いて、AKBという周りと競いあう環境でそういう考えを持てるのは凄いなと感心したし普段の行動の意味が解った気がしました。だからこそ同じ番組内で、もうAKBの為に私に出来ることが見当たらないと涙を流しながら語る貴女を見たときは、卒業しちゃうのかな？と心配になりました。 ですが、今年NGTの発足が発表され貴女がキャプテンとして移籍することになりました。 貴女を題材にしたドキュメンタリーの製作が決まりました。 まだ貴女がグループの為に出来ることはあります。 まだ貴女はグループに必要な存在です。 秋元先生がドキュメンタリー製作が決まったときに言っていました。『止まっていた歯車が動きだした気がする』と。確かにそうだろう。でも1つだけ否定したい。貴女の歯車は止まってなんかいなかった。AKBにおいて歯車が止まるのは卒業を意味するようなもの。貴女はその道を選ばずに頑張り続けた。だからこそ掴めたチャンスなのだと信じたい。 この手紙を書いたのが6月24日、貴女の誕生日。ここから北原里英の新しい1年が始まります。NGTの始動、ドキュメンタリーの製作、どんどん忙しくなるでしょう。ですから、ここはひとまず自分の事を最優先に動いてほしい。新しいグループにおいて、周りのメンバーをアピールするのも大事ですが、自らを磨き周りの目標となって引っ張るのもキャプテンにの役目だと思います。 今年の総選挙で掲げた『リスタート』。24歳の北原里英の勝負となる1年。この1年が最高のリスタートが切れるように応援しています。