それにしても、やっぱりこの人は、常に生きる意味や理由というものを音楽という世界の中に探し、見出しているんだなぁ…… なんて言うかほんとに、自分で思っているだろう自分の『存在価値』の感じ方がもう、なんかこっちが悲しくなってきちゃうほどに軽いんだよというか、もうちょっと色んな意味で力抜いて生きてもいいんだろうになあ、なんて思っちゃう。 でもそれをしない、できないのが、彼の美しさであり、カッコ悪さであり、不器用さであり、強さなのかもしれないけれど。 その強さ故に手を一切抜かない生き方や、純粋で子供のように柔らかく傷つきやすい心は、一度暗い闇に飲み込まれてしまったらいとも簡単に壊れてしまいかねない。 そんな危うさを感じさせながら、それでもまたそこを必ず乗り越えていくと力強く語ってくれるその言葉や想いの強さにまたどうしようもなく心を締め付けられて、また強く惹かれてしまう。 要するにやっぱりめっちゃ好き。