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秋山純のトーク
トーク情報
  • 秋山純
    K0183K0183

    見城さん
    今日の二つのご投稿を拝読し、一つの深い物語として胸に響きました。

    「32年前の方が何にも知らない分、気持ちは遥かに楽でした」——見城さんが歩んでこられた道のりの重さを感じました。「無知の怖いもの知らず」だからこそできた、創立当初の無謀な挑戦。

    しかし74歳の今、『栄光のバックホーム』の映画作りに「恐怖と不安に毎日苛まされます」と仰る。

    若い頃は知らないから飛べる。怖さが分からないから、勢いだけで乗り越えられる。しかし経験を積み、知識を得ると、失敗の可能性も、リスクの大きさも、責任の重さも、すべて見えてしまう。

    それでも前に進むことを選ぶ——これが真の勇気ではないでしょうか。

    「74歳のルーキー」——この言葉の重さ。
    「74歳のルーキーの眠れぬ夜は続きます」という言葉が、何より心に響きます。

    そして二つ目のご投稿。
    「毎日、へこたれています。毎日のように挫折します。毎日が憂鬱です。体調も毎日悪いです」

    そうした苦境にあっても、「僕が出会う全ての人に鮮やかな感動を」と思って見城さんは毎日を生きておられる。敬意しかないです。

    弱さを隠さない。苦しみを認める。それでも——
    「でも、 生きる。覚悟を持って生きる。場面を張る。あと少し暴れてみます」

    この言葉の重さに、言葉を失います。
    74歳でなお、リングを降りない覚悟。

    見城さんが「リングを降りない」と決意されたように、私も「現場を降りない」と決めています。

    「誰のものでもない僕の人生。いつか、荒野の風になる。最初から無。最後に微笑しながら永遠の無に戻ります」

    この一文に、壮絶なまでの諦念と、その上でなお「今」を生き切る「命がけの戦い」の美しさが凝縮されている。涙が溢れる。

    『栄光のバックホーム』は、見城さんご自身の「栄光のバックホーム」でもあるのではないかと感じています。横田慎太郎選手と同じ魂の叫びなのだと。

    圧倒的努力で正面突破してきた74年間の集大成。知った上での恐怖に耐えながら、それでも挑戦し続ける姿勢。「今を生きる全ての横田慎太郎」——その中には、見城さんご自身も含まれているのだと。

    見城さんの「眠れぬ夜」が、やがて「栄光の朝」を迎えることを、心から祈っています。

    この映画が、一人でも多くの人の心に届きますように。