修治のトーク
トーク情報修治 修治修治 ジョー『よぉ、助けてくれたな』
ベン『敵がトロいんだ』
ジョー『ほっときゃ得したのに』
ベン『忘れてた』
ジョー『昔エースって賭博場の経営者がいて、そいつは俺の親父を殺した代わりに俺を育ててくれた』
ベン『何の関係がある?』
ジョー『彼の教えは〝危ない橋を渡るな・人を信用するな・情けをかけるな〟』
ベン『・・・・・』
ジョー『それに反したため、エースは俺に撃ち殺された』
ベン『・・・・・』
ジョー『自分の事を話したのは初めてだ』
ベン『ありがとよ』
🔺このやり取りは画像の酒場のシーンとは別の場面での会話
そういやジュリアーノ・ジェンマ とリー・ヴァン・クリーフ共演のマカロニウェスタン『怒りの荒野』の中に、こういうやり取りがある。
凄腕のガンマン(でも根っからの悪人)であるタルビー(リー)が、スコット(ジェンマ )に「レッスン」という形で教えていく、ガンマンの10の心得の中に・・・・・
■ガンマンは決して他人にものを頼むな
■決して他人を信用するな
■相手に傷を負わせたら殺せ 見逃せば自分が殺される
というのが。
他にも7つ有るのだが、特にこの3つはこの作品のラストシーンにまで伏線を張っているので重要。
〝ヴェラクルス〟も〝怒りの荒野〟もその舞台というのが、他人と揉めた時に力づくで解決しようとすると、ナイフか拳銃かライフルのみが解決方法だった背景の中での個人の掟が象徴されている言葉達だ。
ヴェラクルスは往年の名俳優であるゲーリー・クーパーを、バート・ランカスターが食った作品・・・とも言われる事がよくあるのだが、自分はそうは思えなくて、バート・ランカスターが食おうにも食い切れない程の俳優としての力と貫禄と余裕をゲーリー・クーパーに感じる作品だ。
前々から書いているけれど、自分の中史上最も大好きな俳優であるバート・ランカスターだが、ゲーリー・クーパーは流石だな・・とヴェラクルスを観る度に思う。
フレッド・ジンネマン監督作の異色のウェスタン『真昼の決闘』でも感じられた、優しく紳士的だが一度決意すると揺るがない強さを感じさせるゲーリー・クーパーは本当に素晴らしい役者だ。- 修治
修治 残りが19ページになってしまった時点で、読むペースが落ちた。
何故か?読了してしまうのが勿体なくなってしまいw
それくらいおもしろかった。個人的にはね。
もちろん、読んだ人により合う合わない。おもしろかった、ツマラなかった...はあるだろう。
なんか...『読書メーター』の皆のレヴューを読んでみたら、良かった・面白かったというレヴューが、なんと2つしかなかった😅そんな事あるんだなぁ...
概ね【バロウズにしては読みやすい・普通だった・バロウズの日記だった・映画の方が良かった・よくわからなかった】といった感想が大部分であった。
そういうのは仕方ない。自分は『麻薬書簡』から補完されたエピローグの箇所も、初めは不思議な感じがしたが、読み直しているうちに、バロウズらしさが出ていて良いな、と思った。
読んでいる途中で『なんとなくバーナード・マラマッドの短編の〝夢に描いた女性〟のラストシーンに雰囲気が似ているな』と思いながら読んでいた。
ポール・オースターのニューヨーク3部作っぽいテイストすら感じた。舞台は南米だけれども。
ケルアックやギンズバーグ等と知り合って、その後15年も過ぎてから初めて書いた小説だというのが意外な感じがした。
自分にとって、この『クィア』という小説は、普段の生活でコーヒーを飲む様に、常に身近なところに置いておいて、頻繁に目を通す作品になった気がする。