とても印象的な夢を見た。 ネパールかチベットか、とにかくアジア圏の高山にそびえ立つ巨大な岩壁に仏像が描かれている。 ある日その神聖な仏壁が巨大な岩壁広告に書き換えられた。近づくことすら困難なのに誰がどのようにして書いたのか。とにかくその広告はアーティスティックな絵柄と有り得ない立地環境で話題となる。 話題となった岩壁広告に巨大企業が目を付け、新たな広告に書き換える計画が浮上する。なぜか私も参加することになった。 組織されたチームの中には現地の者もいた。この男は岩壁のある山を知り尽くした登山のスペシャリストだ。 製作が始まる朝、私たちは車に乗り込む。山の麓の高山都市を旅立つところだ。しかし私たちの行く手を街が阻む。 街を行き交う車がこちらに向かって来るのだ。バスやトラックが襲いかかる。 運転手はバックにギアを入れ逃げるのだが、今度は後ろの踏切が列車で塞がれた。我々の車はドカンと弾き飛ばされた。 場面が飛んでふらふらの製作チームの面々が映し出される。一人は首がぐったり折れ曲がりどうやら死んでいる。死んだのは登山のスペシャリストだ。ここで夢は終わる。 神か仏か自然なのかよく分からないが、とにかく我々はとりかえしのつかない怒りを買ってしまったようだ。