日清のカップヌードルを食べながら、カップラーメンと言ったら「カリオストロの城」で銭形が食べてるカップラーメンが美味そうだという話になって、それを聞いた同僚が、あれは浅間山荘事件を引用していると教えてくれました。そうかあんなワンシーンにもメッセージがあるのだなと思いました。 左翼的な視点から見たときに警察組織というものは国家権力の懐刀的な存在となり、私たち民衆からしても何かこう支配されているような圧迫感を感じるものです。立場上そんなイメージを持つ警察ですが、大衆食の象徴であるカップラーメンをすするだけで距離がぐっと縮まり身近に感じられますよね。 そもそも銭形警部自体が見事に描かれたキャラクターで、使命感と情熱を持ちながら情に脆く、日本人的なお情けをときおり見せてくれます。彼が存在した事自体、警察組織のイメージを良い方向に促したように思います。 とにかくあのカップラーメンをすするワンシーンにはただならぬものがありますね。浅間山荘を取り囲んだのは、私たちと同じく汗をかいて働く民衆だったという事です。麺をすすりながら失礼しました。