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黒田倫史
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勝手に今日の書籍。今日は「暗い夜、星を数えて」彩瀬まる(新潮文庫)です。あの震災から明日で8年。彩瀬まるは震災時福島県相馬市にいた。まさに震災に遭遇したのだった。見知らぬ人々に支えられ励まされた。旅行者という孤独な身ながら本当に周囲の温かさに救われていた。実際に目にした津波のこと、避難所の現実、そして必死に前を向く被災者たち。何もかもがリアリティがあります。我々それぞれが自分なりに経験したあの地震について再度考えさせられました。救われた立場から恩返しをとボランティアとして再び福島に向かう彩瀬まる。多くの志願して来ているボランティアの面々がどれほど献身的に動いても、頑張っても復興へは程遠い。それでもその想いと人間の本来持つ思いやりは十分伝わってきました。このノンフィクションを是非読んで欲しいです。今日は「暗い夜、星を数えて」でした。

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