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黒田倫史

日本1―1クロアチア(PK1―3)。誇り高き敗戦。いやそもそも引き分けでした。次に進むチームを決めるPKで運がなかったのでしょう。失敗したみんな助走が短かったように思います。浅野は余裕がありました。120分はまあ五分五分でした。延長に入ってからはお互いに慎重になっていたため、リスキーなチャレンジはありませんでした。三笘が1人ドリブルからシュートまで行ったシーンが最大のチャンスでした。三笘対策がクロアチアは完璧でしたが、スペースがあってスピードに乗ったらやはり無敵でした。先に1点取るのはよいことなのに、守り抜くのか追加点を狙うのかが難しいですね。0―0でしばらくいくか、1点ビハインドの方がいくつも手法があるように思いました。ボールを保持できてアイデアのある久保がいなかったのは痛かったです。 権田は常に安定してました。PKでやってくれる予感ありましたが今日はついてなかったです。 ちょっとミスはありましたが、冨安がベストであればなかなか相手は抜けないのが分かりました。4年後は鉄壁になりそうです。吉田麻也はスピードはもう落ちているのに、経験と周囲との連動で踏ん張りました。谷口彰悟はいきなりの出場に動じないメンタル、粘り強さ、ミスしない堅実な繋ぎと安定してました。長友は往年の深く抉ってセンタリングはなくなりましたが、攻めなくなった分守りは安定していました。そして何より声でチームを鼓舞しました。守田英正は繋ぎと散らし、早いチェックとタイミングよい攻め上がりがようやく見られるようになってきてました。怪我明けでなかったら、もっとよかったと思いますが、間に合ったことが凄いです。伊東純也は守りの時間が長くかなり消耗してましたが、ここぞの攻め上がりではスピードで相手を置き去りにし、チャンスを作っていました。久保は守りではかなり走ってパスコースを限定するなど頑張りました。攻撃面は4年後に期待です。鎌田大地は軸として監督はとにかく心中する感じで使い続けてましたが、調子が悪くても鎌田に賭けるしか手段がなかったため、ブレーキになることもありました。ブンデスリーガとチャンピオンズリーグにフル稼働だったため、少しキレがなかったです。前田大然は一番走りました。彼がトップにいてよかったです。パスコースが限定されることにより何度も何度も後ろは助けられました。板倉滉は完全に強いストッパーになりました。4年後は冨安と共にディフェンスの要となるでしょう。田中碧は怪我からよく間に合いました。得点シーンにきちんといるのは凄い才能です。走力とバランスを保つ動きをより磨いて欲しいです。三笘は光りました。存在で相手を慌てさせていました。スペースを与えると怖いので、相手は2人以上きます。すると味方がフリーになったり、2人いるところを突破してより数的有利を生み出します。守備力もかなり高かったです。ビッグチームに行く可能性高そうです。遠藤航はずっと相手の攻撃の起点を潰し続ける、パスを散らす、危険地帯に戻ってくる、球際の競り合いに負けない、そして試合の最終版の誰もが足の止まる時間帯すらファイトできる。現代守備的MFの最高峰の選手と証明されました。この大会のベストイレブンにすら選ばれるのではないでしょうか。遠藤航は4年後もいて欲しいです。8強は逃しましたが、ドイツとスペインに真向勝負で勝ったというのは明らかに新しい歴史を作りました。ちょっとドキドキし過ぎて疲れましたが、日本凄かったです。あとはフランス―ブラジルの決勝を楽しみにゆるく観戦します。

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