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黒田倫史

フランス2―1イングランド。今大会のベストバウトの1つでしょうか。攻守の切り替えのスピード、個の能力の応酬、組織的な守備、強いパス、早いパス回し、正確に枠にいくシュート。ハイレベルでスリリングなサッカーでした。エムバペですら簡単にはやらせてもらえませんでした。いや、この試合エムバペはほぼ何もしなかったです。しかしそれでも勝つフランスの底力を見せつけられました。グリーズマンが相変わらずもの凄い運動量で攻守の切り替えを担いました。チュアメニはちょっと守備は雑ですが、先制シュートはほぼワンステップで強烈な弾道でした。デンベレは持ちすぎることなく独力で打開しながら隙を伺い、コーナーを取るかマイボールで終えるため、守備陣は大いに助けられました。イングランドはサカがかなりよくて、フランスは手を焼いていました。PK獲得もサカでした。ケインのPKはいつもシュートスピードがすごいです。そして流れの中でもとにかくシュートが必ず枠にいきます。と言っても前線に張っているだけではなくて、きちんと守備もしますし、下がってきてパス交換に参加しビルドアップにも絡みます。追い付かれてからのフランスはジルー頼みの単調なプレーに終始してましたが、打ちまくって外しまくってもひたすらゴールに向かうのが真骨頂です。ジルーの決勝ヘッドのシーンは、競り合いながらも少しだけ相手より先に触る得意の形でした。アンリの記録を抜いてフランス代表歴代最多得点となりました。イングランドは若い世代が力をつけてきてかなりチーム力は上がってました。唯一の弱点はマグワイアと言われていましたが、うまくカバーし合って凌いできました。フランスが少ない決定機をものにしました。ケインのPK失敗は1本目と全く同じところに蹴るのをロリスが読んでました。普段チームメイトで後ろから何度もPKを見ていたでしょうからケインも蹴り辛かったかもしれません。それにしても面白い試合でした。

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