ログイン
詳細
佐治 浩一郎

【早く早くの功罪】 急速な成長を誇る企業は、経営者がワンマンなケースが多い。『怒る』ということが武器である。『早く早く』というのがマネジメントである。『俺にできたのだからみんなもできるはず』とキレイゴトで、社内の不満を抑える。 で・・・決まって成長は、ストップする。『早く早く』に、人材の成長が追いつかないからである。『早く早く』のマネジメントは、社長自らの成長を遅らせることにもなっている。 『早く早く』は、早く質をあげろということである。待てなくなる。結局、俺の言った通りにしとけになる。自ら考える人材、自らの発見に喜びを見出すことのできる人材は、そんなとこに居られない。残るのは、イエスマンばかりになる。 努力の効用をホントに信じているのなら待てるはずである。社長の理解を超えたものを社員が持ってきたら先ずは褒められるはずである。 会社には、カメもウサギもいる。カメをバカみたいに全力疾走させてこその会社経営である。「しなきゃいけない」と言われたことを我慢してやってきたウサギは、カメを全力疾走させることはできない。我慢と努力を履き違えるから『早く早く』になるのである。速く走ることができるようになるカメは、目の前のことを本当にしたい思って必死になれるカメだけである。

前へ次へ
26歳起業家、元プロボクサーのトーク
トーク情報