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ねこバス

主役とかヒロインとかじゃなく、“主人公”という言葉がこれほどまでに似合う人は後にも先にも居ないだろう。 今まで通りの意味の“アイドル”だと違和感を覚えるアイドルだった。いつでも自分は自分。飾らない、素のままの魅力が一番。本人がそれに気付いてからは魅せ方がわかって覚醒した。それに気付くまで、というか気付いていたのかもしれないけど、それを表に出せるようになるまでは苦悩の連続だった。 3期生は乃木坂46の絶頂期を見て入ってきた子が多くて、向上心から来る負けず嫌いみたいな感情を持ってる人が多かったと思う。それぞれがいろんな考えで活動してるから対立することもあったし、同期の中でも選抜非選抜と分けられるようになって、よりギスギスした感じになった。乃木坂46自体も坂を登ってる最中だったから、抜擢されたときのプレッシャーは計り知れない。 平和主義で争いを好まない性格だから、環境に疲れて休業した。その状況から救い出したのは比較的余裕のある先輩たち。自分のことを「初対面の人に対しては何重にも壁を作ってる。でも、壁が壊れると一気に仲良くなる」と評しているように、初めての挨拶で失神したとは思えない懐き方をしてたね。ひょっとしたら休業したままフェードアウトしてたかもしれないと考えると、良い先輩がいて本当に本当によかった。 同期のことを仲間だと心の底から思えたのは復帰後からなんじゃないかと思う。3期生のことを“強い”と表現する背景には、個性を武器に活躍する同期を少し離れたところから見る期間を経て、頼もしさを感じていたんじゃないかな、と思う。このとき、他人と比べて自分を過度に卑下しなくなったのは大きな成長だったし、休業をきっかけに自然体で魅せることに対する恐怖みたいなものが無くなった気がする。自然体で飾らなくなってからは輝きが一段階増した。 レギュラー番組で新しい個性を引き出してもらったのも良かった。もともと声と訛りが魅力のひとつで、それをさらに伸ばしてくれた。あっちゃん卒業の時にあんなに 泣いてたから、きっと良い出会いだったんだろうな。 4期生が入ってきたとき、自分のことを好きでいてくれる後輩がいるなんて、と驚いていた記憶がある。 “希望の使命は そう光を作ることさ” 十分すぎるほど使命を果たしてるよ。 乃木坂人生でターニングポイントを挙げるとしたら?と問われて、緊急事態宣言で活動がストップしたときと答えた。これは推測でしかないけど、このときにいろいろ深く考える時間があって、卒業する決心をしたんじゃないかと思う。行動原理が明確で、ちゃんとした理由があって行動に移す人だし、本人が選んだこと。それは分かってるつもり。 緊急事態宣言が明けてからは、メンタル面も落ち着いてきて、ライブでもラジオでもテレビでもやっと楽しいに全振りできるようになってきた感じを受けて、なんか嬉しかった。 3期生ライブの思い出ファーストは間違いなく過去最高だった。 メンバーに卒業を伝えたのはその数日後だったらしい。当人や相談を受けていたメンバーの涙の意味にあとで気付く。 思い残すことはもう何もないので。とラストライブの最後に言っていたのが全て。本人が言うなら間違いないと分かってはいても、これから今までの苦労が報われて、思いっきり楽しめる時間が来るのに...と、どうしても思ってしまう。これはファンの我儘か。まだまだ見ていたかったと思わざるを得ない。 ともあれ、絶対にしあわせになるべき人。辛い時期の方が長かっただろうに、まわりの人をしあわせにしてきた。3期生の、乃木坂46の主人公。アイドルらしくないのに凄くアイドル。立派に務め上げた。5年間。慣れない場所で生活が一変して激動の日々だっただろう。これからどうするのかはわからないけど、ゆっくり休んでじっくり考えてね。 表舞台から完全に姿を消してあの人みたいに伝説になるのか?伝説の目撃者としては伝説になる未来も少し楽しみだけど、たまにインスタとかで近況報告してくれたら嬉しいね。 決心のきっかけは 時間切れじゃなくて 考えたその上で 未来を信じること 後悔はしたくない 思ったそのまま 正解はわからない たった一度の人生だ 大園桃子の人生に幸あれ!

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