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おまんじゅうのトーク
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    ロングコートダディ堂前ロングコートダディ堂前
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    4月7日(火)

    記憶だけで、家の周りの地図が描けるかどうかやってみた。
    僕は方向音痴なのだが、家の周りくらいは描けるはずだ。

    描き始めると、
    あれ?これこっちの通りやったっけ?!
    みたいになってなかなか楽しい。

    15分ほどで、描けたのがこちら。



    なかなかうまく描けたと思う。
    橋の名前を片方忘れてしまったのと、
    セブンと工場の間に何あったかが飛んでしまった。
    何かはあったはずやのに、
    何かを忘れてしまった。

    散歩がてら、合ってるかどうかチェックしてみることに。

    てくてく歩く。
    風が気持ちいい。

    ぐるーっと回ったが

    正直全然違った。
    びっくりした。

    まず、川がない。
    川が無かった。
    僕の家の近くに川なんて無かった。

    なんで川があると思ってたんだろう。

    他にもほとんど間違ってた。

    家の前に向かい合って歯医者があると思っていたが、
    寿司屋とゴミ屋敷だった。
    全然違った。

    コーナンじゃなくて
    ドッグランみたいなところだった。

    ローソンだった。

    でかい犬もいなかったし。

    釣具店はあったけど。

    地図右の東側に至っては
    そんな道が無かった。

    細い変な道と住宅街があるだけだった。

    僕は桜のきれいな公園をどこで見たんだろう。

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    7月29日(日)
    家族からビデオレターが送られてきた。ビデオレターといってもDVDだがな。再生してみると、父の顔面アップからビデオは始まっていた。父は「お、おいーっす。あら?おいーっす。ん?おいすおいす」とカメラの設置位置が定まらない様子。後ろの方から母の声で「なんか台もってこよか?」と聞こえる。父は「台とかじゃないから」と言う。兄の声で「もうガムテープとかで貼ったら?」と聞こえる。父は「それは悔しい」と言う。妹が「もう私がもっとこか?」と言うと父は「それでいこう」と言った。妹は「なんでやねん。私映らんがな」と言うと父は「冗談冗談。おっけ!いけそう!よし!」と言い、後ろにそーっと下がっていき、3人が座っているソファーに腰かけた。すると「えーっと、まあ今回ね。ビデオレターを送ってみようということで、はい。やらせてもらってるんですけど…ねえ」と母がまわしだした。「えっとまあ普通のビデオレターじゃ面白くないのでね、今回私たち、ハンドベルを練習したので。それをね、観てもらえたらうれしいかなーって。ええ。じゃ、みんな」と母が言うとみんなソファーの裏からハンドベルを出してきた。母が「それでは聴いてください。いとしのエリー」と言ったあたりでカメラがぐわんと傾き、画面の右下隅に兄の顔だけがギリ映っている映像になった。しかし誰も気付いていない様子。緊張している右下兄の顔とハンドベルの音色が流れる映像が4分続いた。演奏が終わるとペチペチペチペチと音が聞こえた。おそらくハイタッチをしてる。実家帰りたくなっちゃったな。

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    7月30日(月)
    区がやってる流しそうめん祭りに参加してきた。受付にいくと「合言葉をお願いします」と言われた。合言葉なんて聞いてなかったので「え、えーっと…あ、あー」と困っていると後ろの女性が耳元でコソッと「そいそいそうめん」と教えてくれた。耳を刺激されたので一瞬膝から崩れ落ちたが立ち上がり「そいそいそうめん」と言うとつゆが入った容器をもらえた。無事受付を終え女性に礼を言うと「勘違いしないでよね!別にあんたを助けたかったとかじゃなくて、はやく受付を済ませたかっただけなんだからね!」と言いながらどこかに走っていった。流し場にいくといくつかのコースがあった。10mコース、30mロングコース、直入れコース、チャンプルーコース。10mコースと30mコースはいっぱいだったので仕方なくチャンプルーコースへ。チャンプルーコースは真っ赤になるまで熱された鉄の半筒の上をそうめんが流れてくる。危ないので15禁。貰ったつゆは地面に流し捨てた。後ろの方のポジションになると燃えカスしかこないのでなんとか前に前に位置付ける。鉄筒に焦げがこびりつくので鉄の爪でこそぎ落としていく作業がまあまあの頻度である。たまにスパムも流れてくるが、前の女が全てつかみとる。さっきの女だ。女に「あの、スパム僕もほしいんですけど」と言うと女は「あ、あんたはさっきの!なんであんたとおんなじコースなわけ!?」と言う。可愛い。すると女は僕の容器にスパムを入れてきて「あんたもスパム食べたいんでしょ!私はもうお腹いっぱいだから私のあげるわよ!ふん!」と言いどこかに走っていった。可憐すぎる。ありがたくスパムを食べようとしたら、スパムにLINEのIDが焼印されてた。やったーと思いID検索してみたけど普通にスパムの会社の公式LINEでした。とほほ

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    8月1日(水)
    喫茶店でゆっくりしていると隣の席にカップルが。なにやら深刻そうな別れ話のよう。男が「好きな人がでけてん。別れてほしい。すいません。ホットコーヒー」女は「え…ほんまに?あ、アイスティー。嫌。別れへん。レモンで、あ、すいませんやっぱミルクで」男は「ごめん。お前の事を一生愛すと言ったはずやのに。いや、アイスじゃないです。ホットで、はい。ブラックで大丈夫です」女は「好きな人ってさ…ユミ?冷たいおしぼりください」男は「ユミ?違う。ユミコ。僕もおしぼりください」「あ、うんユミコやろ?ユミってよんでるから私。充電していいですか?」「あ、そうか。うん、ユミ。充電器ってないですよね?」「ユミと付き合うん?空調下げてもらっていいですか?」「付き合う。このミックスサンドってからしマヨネーズですかね?」「普通のマヨネーズやで。私前食べた」「え?誰と来たん?」「それは…」「え?…もしかしてマサ?」「マサ?違う…タカヒロくん」「え、うんマサやろ?俺タカヒロのことマサってよんでるから」「え、ああ、うん。じゃあマサ」「いや浮気してるんかいお前」「いや喫茶店きただけやん」「喫茶店でた後浮気してるやろ」「した」「したんかい。おい…」「ミックスサンドどうなされます?」「あ、ください。すいません」「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」離れていく店員。黙りこむ二人。僕は勇気を出して「あの…注文とか全部済んでからゆっくり話した方がいいですよ」と言ってみたが、アイスコーヒーの氷がカランってなる音にかきけされた。

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    5月17日(日)

    家の引き出しを整理していると、

    包帯が出てきた。

    もう使いそうにもなかったので
    なんともなしに左腕にぐるぐると巻いてみた。

    かっこいい。

    左腕すべてを覆う包帯。

    まるで何かの呪いを封じ込めているような。

    これはかっこいい。

    左腕をだらんと垂らし、
    鏡の前に立ってみる。

    しぶい。
    絶対に強い、こいつ。

    もっとなにかないかと引き出しを漁る。

    眼帯が出てきた。

    左目に装着し、鏡の前に立つ。

    しゃびい
    ("しぶい"のもうひとつ上の表現)

    だいぶしゃびい。

    さらに引き出しを漁ると、
    膝サポーターがでてきた。

    左足に装着し、鏡の前に立つ。

    しぶくない。
    急にしぶくなくなった。

    左側弱いやつにしか見えない。
    左から何が来たの?
    車?

    サポーターは外し、
    眼帯と包帯は付けた状態で
    コンビニに行ってみた。

    店員や他のお客さんが
    「絶対強いやつきた…!」というような目で
    僕を見てきている。

    僕は周りにギリギリ聞こえるくらいの声量でボソッと

    「最近は魍魎(もうりょう)たちもおとなしくなったな…」

    と言った。

    コンビニ内の空気が張りつめる。
    恐ろしい空気。

    すると立ち読みしていたおじさんが

    「油断するな…印罪(いんざい)の死時計はまだ動き続けている…」

    と、ボソッと言った。

    入ってくるな。

    勝手に。

    するとおばさんの店員が

    「幽燈門(ゆうとうもん)が開いたのも気になるわ。次の魄黄泉会議(はくよみかいぎ)で何かが動き出しそうね…行ってみたら?」

    と言った。

    行かない。
    入ってくるな。
    勝手に。

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    4月6日(月)

    ベランダで洗濯物を干し終え、部屋に戻ろうとすると

    隣のベランダとの仕切りの隙間から、手紙がスッと出てきた。

    手紙を開いて、中を見てみると

    「HIMAdesu」

    と書かれていた。

    隣の部屋の人はめちゃくちゃ外国人だ。

    僕も暇だったので、部屋に戻り
    隣の部屋の方の壁を
    トントントン
    と叩いてみた。

    すると
    トントントン
    と返ってきた。

    僕が
    トトトントントン
    と叩くと

    トトトントントン
    と返ってきた。

    僕が
    トトトントントトントトトントットントントン
    と叩くと

    「HAHAHAHA!murimuri!」
    と爆笑する声が聞こえてきた。

    僕が
    「レッツセッション!」
    と言い、
    ベースをアンプに繋ぎ、音を鳴らしてみた。

    すると
    「OK!」
    と声が返ってきて

    ペチペチという音が聞こえてきた。

    恐らくだが、お尻を叩いている。
    お尻ドラムだ。

    しばらくセッションをする。
    中々のグルーヴ。

    すると途中から、少し高い音のペチペチが入ってきた。

    「キャハハ!」という声もする。

    子供のお尻だ。
    子供のお尻も叩き出した。

    セッションもヒートアップ

    最初は
    ペチ ペチペチ
    ペチ ペチペチ
    ぐらいのリズムだったのに

    ベチベチベチペッチーンベチペチベチペチ
    ベチベチペッチペッチベチベチベチベチペーン!

    ぐらいになっている。
    自分のお尻と子供のお尻をうまく使い分け音を出している。

    子供の声が聞こえなくなっている。
    大丈夫だろうか。

    僕は
    「オッケーイ!ナイスセッション!センキュー!」
    と言い終わらせた。

    すると
    「No! Never ending story!」
    と返ってきた。

    まだやろうということだろうか。

    僕は子供が心配だったので
    「Sorry! This is ending story!」
    と返した。

    すると
    「Ok...see you next」
    と返ってきて

    ペッチーン!!
    という一番大きい音が鳴った。

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    4月1日(水)

    本棚を整理をしていると、
    埃をかぶった高校の卒業アルバムが出てきた。

    懐かしいなとアルバムを開いてしまい
    案の定、整理の手は止まってしまった。

    古木君の写真が目に止まる。
    高校の時、結構遊んでいたはずだったが
    卒業以来一度も連絡をとっていない気がする。

    別の友達から連絡先を聞き、
    電話をかけてみることにした。

    「もしもす?」
    出た。だが古木君の声かどうかもよく覚えていない。
    話してみる。

    「もしもし、堂前やけど。覚えてる?」

    「堂前…?え、堂前?」

    「そうそう、久しぶり」

    「うわー!久しぶり!緑靴下の!」

    「うわ!俺履いてたなー!懐かしい!」

    「食パン泥棒の!」

    「食パン泥棒?え、それ俺?」

    「地理異常点数の!」

    「なつかし!そのワード!
    確かに地理だけ異常に点良かったけど!」

    「色まつげの!」

    「色まつげ?それ俺?」

    「全指同長の!」

    「ぜんしどうちょう?なに?
    全部の指が同じ長さ?それ俺?」

    「吉川先生オリジナルアメコミ事件の!」

    「何それ?吉川先生?誰?」

    「家が近い!」

    「家近い!そう!俺!堂前!」

    「ソックタッチ転売犯の!」

    「ソックタッチ?それ俺?」

    「友達思いの!」

    「友達思い?それは分からん
    それ俺?俺やったら嬉しいけど」

    「健康的な!」

    「どうやろ、それ俺?
    俺やったら嬉しいけど」

    「肉まんあんまんピザまん全まん大好物事件の!」

    「全まん?それ俺?」

    「音楽室居心地最高事件の!」

    「それ事件?それ俺?」

    「ニヒルな!」

    「ごめん、わからん、それ俺?
    それ俺っていうの多いな。こわい」

    「…なんか俺が思ってる堂前じゃないかも。
    ごめん。一旦落ち着くわ。また電話しよう。
    じゃねじゃねバービー」

    ツー…ツー…

    じゃねじゃねバービー…!
    懐かしい!古木君だ!

    また電話しよう。