平子さんへ

初めて手紙を書きます。

この手紙を読んでいるということは、もう私はここで平子さんと正面向かえる時間が少なくなっているのですね。

どうしてもまだ信じられない自分がいます。

初めてお会いしたのは何年か前。あの時の私は加入して間もないこともあり不安でいっぱいでした。

TVで観ていたお二人、実物を見てみたら『わぁ本物だぁ』と実は何度も縮こもっていました。

生まれてきてここに至るまで、学生生活で本当は上手くいかなくて、まだ話したことはないですが一時期登校できない日もありました。

すぐオドオドしちゃったり、間違えちゃったり、気にしちゃったり、自分の言ったことで相手が嫌って思ったらどうしようって考えて、発言するのが怖くなりました。

だから生放送で大先輩のお二人と話すのが何よりも怖かったです。

そんな私に平子さんはいつも肯定してくれて、何度間違えても、つっかえても、忘れちゃっても、いつも待ってくれたり面白くしてくれて、最初の頃は何度も泣いちゃって、落ち込んで。

でも、平子さんはそんな私の事をいつも笑顔にさせてくれました。

平子さん、4年ほど経った私は少しは強くなれていますか？

私にとって平子さんはお友達兼お兄ちゃん兼お父さんのように思っています。

平子さんはとっても優しくて、考え屋さんで、気を遣い屋さんで、頑張り屋さんだと、私は勝手に思っていて、そんな平子さんだからこそ、ついつい甘えてしまいます。

平子さんの服装を見て、四季の訪れを感じることもなくなってしまいます。

こんなにずっと一緒にいたのに、お別れの時が来て改めて平子さんの存在の大きさを再確認しました。

今の私がこうしてたくさんの素敵な方にお会いしたり、いろいろなお仕事が出来ているのは、一番最初にメモを持ってきた私を見て『メモを燃やせ』と言って、ありのままの自分で話をさせてくれた平子さんやこの番組があったからです。

私にこんなに素敵な世界を教えてくださりありがとうございました。

最後になりましたが、長い間本当にお疲れ様でした。

ご卒業おめでとうございます。
世界で一番大好きです。

乃木坂46　弓木 奈於

#沈黙の金曜日 2025.03.28
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