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橋場日月のトーク
トーク情報
  • 橋場日月
    橋場日月


    リトークさせていただきます。
    この事象については物書きの端くれに名を連ねる僕もよく分かります。
    講演でも自分語り、テーマとかけ離れた質問、他の人の質問を聞いていたのかという同じ質問等々をする参加者が多いからです。
    (ですから僕はほとんど講演はしません。見城さんが講演をお避けになるのとは次元が違って、精神的と言うよりも原始的な肉体の辛さを覚えるためです。
    聴衆として参加する時も、そういう輩を見ると登壇者に同情してストレスMAXになります)
    自己を客観的に俯瞰できず、他者の視線も感じない人間は、ジャーナリストを名乗るべきではありません。

  • 橋場日月
    橋場日月

    大河ドラマ「べらぼう」。吉原では松葉屋、扇屋、大黒屋、大文字屋と大店の女郎屋が登場するが、1世紀近く前の吉原マップ「絵入大画図(えいりおおえず)」を見ると設定の松葉屋の位置あたりに「松葉屋伊右衛門」店が、そしてその三軒西隣に「扇屋長左衛門」店がある(ドラマでの扇屋さんは江戸町の通りを挟んで松葉屋さんのほぼ南向かい)。
    ジャストの時代の絵図に接していないが、松葉屋さんはこのロケーションで営業し後に歴代「瀬川」を輩出して大儲け。

  • 橋場日月
    橋場日月

    で、その松葉屋。
    幕府公認の遊里・吉原に対し、非公認の遊里は「岡場所」と呼ばれたが、そのうち深川は「辰巳芸者」で知られる殷賑ぶりだった。
    「富岡深川草」はだいたい「べらぼう」と同時代の深川ガイドブックで、その中にこれも「松葉屋」がある。こちらは遊女屋ではなく茶屋(遊女を呼び出して客と遊ばせる)だが、筆頭の規模を誇ったらしい。
    吉原の松葉屋は郭内にいくつも支店(分家?のれん分け?)を持っていたが、この深川の松葉屋もそれだろうか。
    だとすれば、気軽に遊べる岡場所に押されがちだった吉原の経営者が、リスク分散のために深川にも拠点を構えた、とも考えられる。
    ドラマの松葉屋半左衛門さんは茶々なるニャンコにうつつをぬかしておられたが、実際はとんでもない戦略家だったのかも。

  • 橋場日月
    橋場日月

    書き足しとくと、松葉屋は小芝風花さん演じる花の井(のちの5代目瀬川)が属する遊女屋である。

  • 橋場日月
    橋場日月

    「べらぼう」第一回では蔦重が大きい桶の中に閉じ込められる折檻を受けていたが、これは「桶伏(おけぶせ)」と呼ばれる私刑で、吉原で支払いが滞った客を責める方法だった。
    ただし蔦重の時代より1世紀も前に絶えたと考えられているので、まだ移転前の元吉原末期までかも知れない。
    つまりこれはドラマの創作なのだが、うまく挿入したものだ。

  • 橋場日月
    橋場日月
    投稿画像

    桶伏に処されている男、髪が乱れもみあげも伸びて、いかにも放蕩かつ金払いが悪い半端者っぽくて良い。