くるみのトーク
トーク情報くるみ 椎名未緒椎名未緒 例えるなら…
初めて高田馬場AREAに立った18歳のころ、あのエリアでライブが出来る!ってだけで嬉しかったし、そもそもバンドが出来る、ライブが出来る、ってだけで十分幸せだった。
だけど、もっと売れたい、もっと人気になりたい、あの人よりも、あのバンドよりも、ってどんどん欲は深くなって、自然と他のバンドが比較対象になっていくと、根源的な最初の幸せっていうのをどんどん忘れていくんだよね。
まぁその相反する感情っていうのは大体共存は出来ないと思う。
そして、そう思っている時期って大体苦しかったりする。
何故なら上は際限がないから、自分より売れてる何かと自分を比較してたら一生その苦しみと付き合うこととなる。
だから自分はその考えはやめる事にした。
随分と昔のことだけど。
なので今は苦しくなる事は滅多にない。
今ある幸せの方に目を向けているから。
勿論もっと多くの人に、という希望を捨てた訳ではない。
けど、バンドが出来ている、ギターが弾けている、その活動を応援してくれている人がいる。
それが本来自分にとって幸せな事だから、そこを軽視して、自分なんか、とか、あのバンドみたいに、とか、思う事はない。
今ある幸せを大事に出来なきゃ、この先に出会うかもしれない幸せだって大事に出来るわけない。