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幻冬舎箕輪 日報

死ぬこと以外かすり傷 ●教祖になれ 箕輪のやっていることは信者ビジネスだと批判されることがある。 「箕輪の本は信者が買っているだけ」「箕輪のオンラインサロンは信者を集めているだけ」。 しかし誤解を恐れずに言えば、これからのビジネスはほとんどが宗教化していくと思っている。信者を集めることができなくてモノを売ることなどできない。 その背景は人が孤独になったことと、物質的に満たされたことの2つだ。 人はスマホによって孤独になった。スマホという小宇宙によって、人は自分が好きなものしか見ないようになった。その結果、好みや生き方が凄まじい勢いで細分化した。スマホから顔を上げると、周りは自分とは違う世界の住人ばかりだ。 テレビという画面の前に家族仲良く座っていた10 年前のように、学校や会社に行けば昨夜のドラマの話題をみんなでするということはなくなった。今では同じ会社の隣の席の人でも、何が好きかどうかわからないというのが普通になった。 人は多様になった。悪いことではない。しかし、その結果として人は孤独になった。好きなものを語り合い、同じ想いを共有する場所がなくなったからだ。 そこで生まれてきたのがオンラインサロンをはじめとするネット上のコミュニティだ。会社や学校など物理的に近い人とのコミュニティが解体された一方で、SNSなどによって、同じ趣味や価値観を持つ人と、距離を超えて繋がりやすくなった。 僕のオンラインサロン「箕輪編集室」で言えば、「死ぬこと以外かすり傷」という スローガンに共感できる人が1300人集まってライティングやデザイン、動画制作などのクリエイティブな活動をしている。 僕のファンクラブではない。僕はあくまで「死ぬこと以外かすり傷」という言葉をリアルな世界で体現している象徴にすぎない。箕輪厚介のオンラインサロンに入会す る時点である程度の共通性が担保される。NewsPicks Bookが好き、新しい技術が好き、何かモノを作りたい。そういった価値観を持っている人が社内では見つからなくても、箕輪編集室にはうじゃうじゃいる。 オンラインサロンは何か具体的な物質を買う場所ではない、僕の言っていることや やっていることに共感できるという人たちが集まるという空間を提供しているだけだ。 だからはたから見ると、宗教のように見えるのだろう。 しかし、これからはあらゆるビジネスが思想を売るようになる。AppleもFacebookもトップであるCEOが会社の理念を丁寧に説明している。日本のZOZOやメルカリも同様だ。 実現したい世界や大事にしている想いを表明し、共感する社員を集め、モノを作り、お客さんの支持を得る。 衣食住という最低限なものが満たされて豊かになると、人は物質的な価値ではなく、想いで動くようになる。 『モチベーション革命』( 尾原和啓著 )で紹介されているが、達成・快楽・没頭・良好 な人間関係・意味合いという5つの欲望のうち、高度経済成長期の人はまえの2つ、今の 30代以下はうしろの3つを重視している。分かりやすく言うと昔は金を稼いで高いワインで美女と乾杯するのが幸福だったのが、今は自分が意味を感じることを、好きな人たちと、ただ没頭することに幸福を感じるのだ。 そういう人に対して時価総額世界一と言っても共感は得られない。金ではなく、意味合いに共感してもらい、同じ価値観を持った人と、没頭してもらうしかないのだ。 NewsPicks Bookも箕輪編集室も情報や物質を売っているわけではない、思想を売 っているのだ。そこに共感する人たちが集まってコミュニティ化している。周りから見れば信者のように見えるかもしれないが、それは間違っていない。 ただ宗教と違うのは多様な意見が受け入れられて、出入りが自由だということだ。 もはや品質が良いものや安いものを作っても意味がない。そんなものはもう消費しきれないほど世の中にある。 実現したい世界や価値観を表明し、体現する。多くの批判と世間からの返り血を浴びながら、それでも共感してくれる人を集め、巻き込んでいく。そんな教祖力を持った人がこれからの時代を作っていくものだと思っている。

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    見城徹見城徹


    【『栄光のバックホーム』への軌跡 M E S S A G E/製作総指揮 見城徹】

    7 4 歳まで生きてきて、人生の王道は、善良で、正直で、真心と感謝があるということだと思う。

    生き抜くということは、愛し抜くということは、駆け引きしたり、裏表があったり、狡猾に誤魔化したり、そういうことではない。
    そんなことをしていたら、その場は上手くいっても、結局は続かない。

    善良 、正直 、真心 、誠実 、感謝 、そして謙虚であることこそが王道だ。
    圧倒的努力で正面突破した者こそが 、真っ当だと思って生きてきた。
    横田慎太郎がひたむきに生きる姿。
    それを支える家族。
    それを引き受けたチーム。
    それに寄り添った友人たち。
    それを見つめた想い人。
    横田慎太郎の人生と、それを支えた人たちには、小さくても本物の正面突破がある。

    それをフィルムに焼き付けたかった。

    横田慎太郎は最後の最後に微笑んだ。
    これは個人的なロマンチズムかもしれない。
    だけど、そう思いたいし、そう信じている。
    誰もが、頑張って頑張って、一生懸命やっても報われない人生を生きている。
    でも、その人たちに「それでいいんだよ。そのようにして生きることで人生最後に微笑むことができるんだよ」
    そう伝えたい。
    その人たちと抱き合いたい。肩を押したい。無言で見つめ合いたい。
    そういう映画にしたかった。
    それを秋山監督が実現してくれた。

    映画はこんなにも濃密で本源的で心に刺さる。
    『 栄光のバックホーム』は少しでもあなたの人生を変えるだろうか?
    この映画を、懸命に今を生きる全ての横田慎太郎に捧げたい。

    製作総指揮 :見城 徹

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    吉田真悟吉田真悟
    投稿画像

    12/2の最終観客数は
    → 23,514で1位でした。

    11/28〜12/2の合計は
    →181,350となります。

    ただし上映館数「236」とありますが、映画『栄光のバックホーム』公式サイトの上映館数を数えますと300館を超えていてここに差異の原因があるのだと思います。(実際はもっと上振れするはず)

    従って数字は今後も参考程度とさせて頂きます。🙇