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通りすがりのオオカミ

 日本の少子化問題は、第二次ベビーブームの終わった後、1970年の半ばから続き、未だ効果的な対策を打てずにいます。  では、この少子化問題の原因とはどこにあるのでしょうか?  少子化問題というと必ず「出生率」という言葉が出てきます。これは、1人の女性が生涯に何人の子供を産むかという割合を数字にしたもの。高度成長期の頃の出生率は3を超えていました。平均1人の女性が3人以上の子供を産んでいたということですね。  しかし、2005年には、この出生率が1.26にまで落ち込みました。2012年には1.41まで回復していますが、人口が維持できる出生率は2.08なので日本の人口は減っていく傾向にあるということですね。  ちなみに、現在の日本の人口、およそ1億2000万人ですが2055年には9000万人を下る可能性があるといわれています。  このように出生率が減少していったのにはいくつかの原因があります。

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