Dr.アフ郎Dr.アフ郎2015年02月12日 21:14109F18 19歳の男性。鼻汁と咽頭痛とを主訴に来院した。2日前から透明な鼻汁が多く、咽頭痛とともに少し咳が出るため受診した。痰は少量で透明な色調である。軽度の頭重感があるが食事は普通に摂取できている。同居している家族も同様の症状を呈している。既往歴に特記すべきことはない。体温 37.3℃。咽頭に軽度発赤を認める。頸部リンパ節を触知しない。呼吸音に異常を認めない。 最も考えられるのはどれか。 a 肺炎 b 気管支喘息 c 急性上気道炎 d 伝染性単核球症 e 連鎖球菌性咽頭炎
Dr.アフ郎Dr.アフ郎10年前白苔関連の話題に戻すと、発熱+咽頭痛では現場の頻度としては急性扁桃腺炎が多いですが、あまり、トントン拍子にワンパターンで診療すると落とし穴にハマります。避けたいのは、流涎や嗄声の聞き漏らしでの急性喉頭蓋炎が筆頭で、他にも、採血をとってみたら肝酵素上昇のパターンも見受けられますね。EBVとかCMVが有名なやつです。マイコプラズマも注意。あとは、扁桃周囲膿瘍ってのも頭の片隅に挙げましょう。そんな日常診療のエッセンスたちが、冒頭の「青い本」に満載!(笑)