オカルト好き集まれぃ!
トーク情報- 鉄塔@慢心亮
鉄塔@慢心亮 これは僕が小学校五年生から六年生にかけて遭遇した話だ。
その頃は今ほどの度胸も根性もプライドもなく
自堕落かつ「女は全員敵だ」などと明言していた恥ずかしい時代だった。
その頃から頻繁に学校で授業を受けていると、誰かから見られているような感覚があった。
学校からの帰路、友人にその事をなんとも無しに聞いてみた。
「最近誰かからみられとーみたいや」
「それ自意識過剰ってやつちゃん?」
笑ってそういうのだ
ムッとしてそんなことないわバーカ
と返すと小突かれた
その視線は小学校に入る時だけしか感じられなかった。
そんな視線にも慣れ、いつものように宿題忘れで居残りさせられていた時だった。知らない子が教室に入ってきた。僕と同じ赤バッジ。
同級生だろうか?
愚直に「誰?」と尋ねると、女の子は恥ずかしそうに首を横に振った。
変な奴だとは思ったが、居残りとは言え、適当にあしらっていたので、暇つぶしに女の子に話しかけ続けた。
まぁ、会話は成立せず、女の子は只々僕の話を微笑みながら聞いていた。
その日から僕が居残りをする日は決まって女の子は僕の教室に現れた。
そんな日も続き、卒業式も近づいた頃、何の気なしに「もう卒業やな」と呟いた。女の子はいつもの無表情なのだが心なしか、悲しそうに見えた。
卒業式当日、愛しき母校に別れを告げ、配布された卒業アルバムを眺めていた。あの子を探す
ページをめくる、探す、めくる
居ない。居ない。
あの子が…いない?
そんなはずはなかった、霊感はある方だが、霊的なものをあの子から感じることは無かった…はず
あの子を最後に見たのはあの日だ、卒業の話をした時だ…。僕は泣いた悲しみとも違うがなぜか涙が止まらなかった。 - 鉄塔@慢心亮
鉄塔@慢心亮 ……
高校二年生になった。
小学校の時の同期と
「久しぶりに我らが母校に行こうぜ」と誘いが来た。そいつはオカルト好きの変人で面白いやつでもあった。
もちろん付いていく
小学校か…
俺は小学校の時に遭遇した様々な怪異がふと頭によぎった。その時、俺は女の子のことは完全に忘れてしまっていた。
校庭に入る
勿論、夜に、フェンスを乗り越えて
居る…見られている
寒気が走る。
校舎だ、二階の渡り廊下
誰か居る…
「どうしたん?」
同期の声で我に帰る
靴箱に着いた。懐かしいな。あの頃見た靴箱はこんなに小さかっただろうか
同期に声をかける
「こんなくつば…」声が途切れる声が聞こえた
同期が異変に気付く
「んあ?どうした?」
静かにっ!
やはり。声が聞こえる。
子供の声、笑い声?
女の子だ。
「聞こえる」
同期が不思議そうな顔でこっちに寄ってくる
「まじどーしたん?」
同期には聞こえていないようだ
止まった、笑い声が
だが、気配を感じる、同期の顔からも表情が消える、剥がれていくように
気配は…後ろからだ
同期は俺の後ろを見て、怯えているような顔をしている。振り返らない、振り返りたくない
そのまま走った
また声が聞こえたのだ
ハッキリと、耳元で
とにかく走った…
このことを、小学生の時に良く怖いことがあったらその話を聞かせていた友人に話した。
「そういえば言っとったなぁ」
俺は何のことか分からない
「ほら、お前言っとったやん、女の子の話」
何のことか分からなかったが…思い出した。
なぜ思い出せなかったのだろうか、女の子も言っていたのに
俺が卒業のことを話したその日、女の子が悲しそうな顔をしたその日に!彼女は待っていたのだ、俺と再開できる日を!
それなのに…
涙が流れる、悲しくなる
腹が立つ
高校二年生の春のことだった - としが参加しました
- 鉄塔@慢心亮
鉄塔@慢心亮 うろ覚えではあるがこれも話しておこうと思う。
僕が4歳頃の話
今は一軒家だが、5歳までは神戸市内のあるマンションに住んでいた。
父、母、僕の三人暮らしだった。寝室で僕を寝かしつけた後に、母は和室を挟んだ、寝室の二つ横にあるリビングに戻っていった。
何時だろうか、目が覚めてしまった。微かにテレビの音が聞こえる。
キィイイ…音が聞こえる
知ってる音だ。
ドアだ…廊下に通じるドアの開く音…母が戻ってきたのだろうか?
ドアを見る。わずかに開いたドアの隙間から、リビングの光が漏れている
ふと気付いた、ドアが少しずつ開いている
カサカサカサカサ
なんの音だろう?
カサカサカサカサ
また聞こえる、虫だろうか?音はドアの方から聞こえるようだ。
ドアが開いた、完全に
向こうには誰もいない
ドアの上から何かが落ちた。
髪の毛だ、それに気づいた瞬間だ。黒い塊がドアの上から、先ほどの髪の毛のようにズルリと…
頭だ、長い髪の毛をしている女の…叫んだ
助けて!と
しかし、声が出ない、動けない。半泣きになる
女がドアの上部から落ちた、どちゃっと、まるで肉塊を地面に叩きつけるような音、嫌な音だ
その女には下半身がなかった。這ってくる、まるでテレビでやっている怖い話のようだ。いやだ、来るな!声にならない声で叫ぶ
ズルリ、ズルリ、ズル
もう女は手を伸ばせば触れるような距離まで迫っている
声が出た、叫ぶ、すぐに母がとんできた、オンナは居なくなっていた。
小学生5年生になってから。やたらと変なものを見ることが多くなった頃から。度々、その下半身のない無表情の女が夢に出るのだ。
それは今も続いている… - 鉄塔@慢心亮
鉄塔@慢心亮 これは父から聞いた話だ
父は独身の頃から俺が4歳になるまで、神戸市内のマンションに住んでいた
部屋は606号室
父が一人暮らしをしている頃から、霊感のない父にも感じられるほどの気配が廊下を彷徨っていたそうだ。父以外誰もいないはずの部屋の廊下から、床をする様な音が聞こえたり、風呂の水が放水されたりと、俺が生まれた頃の話、父はベランダで俺を抱っこし、夜景を見ていたそうだすると、視界の左端に黒いものが見えた。なんだろう?と、それをぼうっと見ていると、それは女の頭だけだった、女の生首は、こちらに振り向くと、凄まじい勢いでこちら側に迫ってきた、生首が父と俺をすり抜ける時、寒気がしたそうだ、生首はそのまま廊下の向こうに消えてしまった。
後に知った話だ、俺が下半身のない女の話を父に話すと、笑いながらこう言うのだ。
「あの部屋は霊道やったからな」 - 鉄塔@慢心亮
鉄塔@慢心亮 高校三年生の二学期の話
俺は母と、母のしりあいの占いのような稼業(あまり詳しく聞いていないのでよく分からない)をしている人に会いに行った。
小さなプレハブの建物に入ると女の人が
「どうぞ」
と、テーブルを挟んだ椅子を示した。
部屋に入った瞬間、お香のようないい匂いと共に、嫌な気配を感じた
気配は入ってすぐ右手にある本棚からだった。
椅子に腰掛け、話をする、これまで体験した話をしたり、母の与太話に花を咲かせていた。
すると、母と俺がよく見る女の子の話題になった。母も霊感が強く良く霊的なものを見ていたようだ。女の子の話を一通り話すと、その女性は頷いていたと思うと
「その子って、ワンピースを着た、4歳くらいの子かな?」
と尋ねてきた
当たりだ
確かに白いワンピースで、幼女だった。しかし、この人にその幼女の容姿は話していない…
少し気分が悪くなった。
すると、女性は俺の横を指差し
「その子、今もここに居てはるよ」
と言った。
驚いて、俺は横を見る、何もいない、あるのは綺麗なフローリングの床だけだ、俺には見えない
「君の服の裾握ってるよ、うん、うん、そうかー」
女性は誰とも知れない誰かと会話している
インチキかも知れないと少し疑っていたが、次の言葉で確信する。
「普段は肩車してもろたり、手を繋いだりしとるみたいやね」
本物だ、と俺は思う、確かに、肩が重かったり、誰かに手を握られたりする感覚がよくある、または、布団の上で飛び跳ねられたりと
本物だと思うのだが、少しおかしいと思う
これだけの霊感を持っていて、この部屋に渦巻く気配に気付かないはずはないのだ
「この部屋、なんか居ますよね?」
唐突にそう問いかける
「見なくていい物は見んでええ」
冷たい言葉で一言そう言った。
本棚の裏からの視線、手のようなものも見える隙間から這い出ようとするように
「あの本棚は封印、上に札と神棚、盛り塩があるやろ?ここ作った時からあの本棚の裏の部屋におるから封印しとるねん、でも、あんま見んほうがええよ」
優しくそう言う
好奇心が猫を殺すのを防ぐためか、だが、俺は見たくて仕方がなくなってしまっていた。
だから、見てしまったのだ、そのプレハブの裏、本棚裏の部屋を帰り際に…
そこには、黒い塊のようなものが部屋の真ん中でうずくまっていた。
人間の顔が、無数に張り付いていて、その顔の一つ一つが悲痛の叫びを上げている、俺は逃げるようにその土地を去った。
後日、その女性から母宛に電話があったそうだ内容は「前の封印が誰かに解かれて、逃げてしもうたから、気を付けな」
という事だったそうだ
怖すぎるだろ… - 鉄塔@慢心亮
鉄塔@慢心亮
牧場だかファームだかと言うニックネームの男から聞いた話
彼は姫路出身で、俺が姫路に行った時に、二人でオフ会をした、二人ともLINEのオカルトグループで知り合った仲で、会ってすることと言えば、怪談のお披露目だった。
ファームの後ろには何故か半泣きの女の子が付いてきていた。妹さんだろうか?
俺が、小学校の自然学校で見た女の話をし終わった後、彼が話し出した話だ。
俺の妹がリカちゃん人形を持っとってな、マユリって名前つけとったんよ。
俺はその人形がキモかったから、捨ててやったんよな。
そしたら、その日の夜に電話が掛かっててくるわけよ。
お決まりのあれが
《私マユリ、今姫路駅にいるの》
まあ、速攻で切ったなそしたらまた掛かってくるわけ
《私m……》
まあ、切ってやると
んじゃまた掛かってくる
怠いからマナーモードにしてパスドラやっとったんよ、んじゃあ今度はメールが…
《今あなたの家の前!》
無視して寝た。
可哀想やなー、と返す
ふと、ファームの後ろの少女を見やる、顔を真っ赤にして泣くのを我慢しているのだろうか
「妹さんはなんで泣
牧場だかファームだかと言うニックネームの男から聞いた話
彼は姫路出身で、俺が姫路に行った時に、二人でオフ会をした、二人ともLINEのオカルトグループで知り合った仲で、あってすることと言えば、怪談のお披露目だった。
ファームの後ろには何故か半泣きの女の子が付いてきていた。妹さんだろうか?
俺が、小学校の自然学校で見た女の話をし終わった後、彼が話し出した話だ。
俺の妹がさ、なんて言うの?リカちゃん人形?を持っててさ、マユリって名前つけとったんよ。
俺はその人形が嫌いやったから、捨ててやったんよな。
そしたら、その日の夜に掛かってくるわけよ。
お決まりのあれが
《私マユリ、今姫路駅にいるの》
まあ、速攻で切ったなそしたらまた掛かってくるわけ
《私m……》
まあ、切ってやると
んじゃまた掛かってくる
怠いからマナーモードにしてパスドラやっとったんよ、んじゃあ今度はメールが…
《今あなたの家の前!》
無視して寝た
可哀想やなー、と返す
ふと、ファームの後ろの少女を見やる、さっき見た時と同じく、半泣きだ
「妹さんはなんで泣いとるん?」
兄弟喧嘩でもしたのだろうかと思っていると
「へ?妹今家やで?」
と返ってきた
「ふぇ?」
思わず間抜けな声が出た - 鉄塔@慢心亮
鉄塔@慢心亮 名前も知らない人を探したことが貴方にはあるだろうか?
私にしか見えなかった、物、人が物の怪や、幽霊と呼ぶ類のもの。
私と恐らく、いや、確かに同じものを見ていた彼に私は興味を持っていた
あれは…そう…
★
高校一年生の夏だった
私は何気なく地元の大阪の街を出、神戸へと来ていた。
暑い…
夏休みで家族連れや、学生で賑わっている通りを一人で歩く、ふと、空を見上げる。
雲ひとつ無い青空
炎天下
日陰になっていた公園のベンチに腰掛け、バックから水を取り出す。
隣のベンチにはショルダーバッグの様な少し変わった形状のバックを顔に乗せ昼寝をしている男がいた。顔は見えないが、下駄、アロハ、膝下までの黒い短パンを履いてい
る。
日の当たる所で寝て暑くはないのだろうか?
ゾクッとする、悪寒というのだろうか、感覚でいうと、氷を背中に這わされる感覚、これがある時は、あれが出る時だ。
幽霊が。
周りを見渡す
公園には、小さな遊具と、小さな池があった。
そして、隣のベンチで昼寝をしている男。
ゾッとする。
違う、男の寝ているベンチの下に、腕が見える
すると男は飛び起き、ショルダーバッグを肩から下げると、伸びをする。
「んにぃぃい…」
そんな声が男の口から漏れる。すると、ベンチの下を覗き込み、何かを確認すると、サッサと公園の出口に向かって行った
あれから3ヶ月が過ぎた頃、LINEのオカルトグループに入ってみた。
ファームと言うニックネームの人が幽霊話に水を差し、他のメンバーから説教を受けていた。
《初めまして》
と送ると12人中10人の人から、《おはつー》
《初めまして》《よろしく!》などの返信が返ってきた。
既読は9、1人は見ていないことになる、そして、見ている方からは返信が来ているので、見ていないのは返信しなかった人だと当たりをつける。
見ていないのは…
『アロハ』というニックネームの人だ
三ヶ月前の『腕』の出来事がフラッシュバックする。気付くとメッセージを送信していた。
《アロハさんは?》
ファームという人から、《あいつ今大阪やってさ》と返信があった。大阪…居るのだろうか…あの人が、この街に
その日の夜、オカルトグループのトークを見ると、メンバーの何人かの人が感じると言う『視線』の話で盛り上がっているようだった。
画面を上にスクロールし、会話を読んでいく
アロハ《今日大阪のスタバで変なのが居たぜよ〜》
★