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読了メモ。
キシリトール100%のガム4個程度で、1日5gの虫歯予防になる。
むし歯菌の代表は、ミュータンス菌とラクトパチルス菌。糖を食べて乳酸を作り、乳酸が蓄積すると歯のエナメル質が溶けて(脱灰)、むし歯が発生する。
むし歯はもっとも小さな糖質の分子である単糖類を原料に酸を作る。単糖類にはブドウ糖や果糖(フルクトース)が当てはまる。
果物に含まれる果糖は血糖値を上昇させないと言われていますが、むし歯と血糖値は関係ない。果糖はむし歯の餌にになり、酸が作られる。甘い果物もむし歯のリスクになる。
砂糖はブドウ糖と果糖が結合した二糖類。二糖類はむし歯が酸だけではなくネバネバ物質である不溶性グルカンを作るのでさらにやっかい。二糖類は砂糖の他に麦芽糖(マルトース)、乳糖(ラクトース)などがある。
ハチミツもむし歯のリスクにならないと紹介されることがありますが、これは間違った古い情報です。最新の研究では、ハチミツも酸を作る原料となり、むし歯を作る大きなリスク要因であることが明らかになっています。
ご飯やパン、麺などに含まれるでんぷんは、単糖がいくつも結合した多糖類なのでが、食べる量や回数が多いと、これらもむし歯のリスクになる。
歯周病の炎症を急速に進行させる「ジンジバリス菌」。餌であるタンパク質を分解するためジンジパインという酵素を作りだし高い病原性がある。
ジンジバリス菌は、細胞から細胞へと移動しやすいため、歯肉の血管を通して全身に回りやすい。認知症や心筋梗塞(動脈硬化)、脳卒中の発症に関与している。
酢の入った飲料、スポーツドリンク、炭酸やクエン酸の入った飲料は酸性度が高い上に糖質も入っているので、飲む量を減らしたり、ストローで飲む。
上下の歯の間にはわずかに(1〜2mm)の隙間がある。これが顎の関節や筋肉にとって楽な状態。
下顎を大きく下すと上顎が上がり(咀嚼空間を大きくとる)、反動で自然と歯と歯が合わさる(リズムよく刻んで咀嚼)。力を入れて噛まなくても口の中のものを咀嚼できる。
咬筋マッサージ 口から肩にかけての筋肉がほぐれると、口が開けやすくなる。血流が良くなるので、口の周りの筋肉ハリが出て見た目に若返り、また、脳や首への血流が増加するので、脳の活性化も期待できます。
①口の中をすすぎ、手をよく洗う。
②親指を口の中に入れる。
③頬の上側にある咬筋に親指を当て、外側の頬の4指と挟むようにしてマッサージする。
下側も同様にして反対側も上下のマッサージする。
唾液は歯を守る万能薬。唾液の分泌量を増やそう。
唾液は耳の下にある耳下腺、舌の根本にある舌下腺、顎にある耳下腺の3か所から分泌される。
唾液にはIgAという強力な殺菌作用がある抗体のほか、口の中の汚れを洗い流す洗浄作用、口腔内のpHを保つ作用、歯の再石灰化を促す作用などがある。
①耳下腺マッサージ
耳のやや前方、上の奥歯のあたりを指の腹で優しく撫でる。
②顎下腺マッサージ
顎の横側の骨の内側の柔らかい部分、親指を当てて耳の下から顎の下まで順に押す。
③舌下腺マッサージ
顎の先の尖った部分、両手の親指を揃えて当て、上方向に上げる。
舌の正しい位置 舌の先が前歯に触れず、舌の中央が上顎についている。(✖︎低位舌。舌先が上または下の前歯の裏側についている)
鼻呼吸ダメ→口呼吸に
舌の体操
①舌の根元を伸ばすように意識して、「ベーッ」とまっすぐ前に突き出す。15回行う。
②舌を大きく右回り、左回りに動かす。上下の歯をなぞるようにして、左右15回ずつ回す。
高齢者の口腔ケア
オーラルフレイル(口腔崩壊)
歯がないと、噛む力が低下すると食事がおいしく食べられなくなる(栄養状態の低下、認知機能の低下)。滑舌が悪くなるのでコミュニケーションに支障が生じ(認知機能や運動機能の低下)、口元の締まりがなくなるので見た目もよくなくなる。
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