ファッションと家族について。 うちは実家が洋服屋をしていて共働きで尚かつ父は仕事が好きだったので所謂私は鍵っ子であって。日曜祝日休みなどもほとんどとらないという父の生活で家はまわっていたので学校が休みの時に家族みんなで旅行にいったりのんびりとした休日を過ごしたことがほとんどない。子供の私はそれが当たり前だったので別に不思議に思わなかったけれど、いざ育児をする段になり親がいるのが当たり前だっただんなさんと親がいなくて当たり前だった私との隔たりをすごく感じるようになった。 それはさておき。 父が問屋から選んでくる洋服はいつも格好良くてセンスもよくて。その風貌も相まって地元鎌倉ではかなりの名物店であった。儲けもあまり出さずにいたようでデパートなどで同じ商品が売られていた際はお客様がその値段の違いに驚いていた。 はじめから個人商店をしていたわけでなく父の長兄の会社に務めていたらしい。長兄はファッション業界ではとても有名な人だったらしく、兄が作った会社は日本でもファッションのムーブメントを引き起こし、その時代の芸能界での番組の衣装協力でもかならずテロップにのっていたと母からずっと後に聞いた 父は30代でその会社の営業部長になり世界各地で洋服の買い付けや相談などしていたらしいが私が赤ちゃんの頃に会社が倒産して個人でやり始めたそうだ。 ゆえに子供の頃から洋服というのはわたしの近くにあり、それを選んできて買い付けてきて楽しそうにお客様に販売する父の姿が私のファッションのイメージである。購入したひとたちが楽しくそれぞれ着られるようにその人達がかっこいい装いでいられるように AKB衣装部さんはアイドルをアイドルたらしめる衣装を全力で作っていて。それをこのコロナの期間に更に一般へと発展させていこうとするのがすごい素敵な企画だと思った。ファッションから世の中ムーブメントをうみだすというのもまたあっていいと思うし、あって欲しいと思う