杏樹～新潟の歌姫～ NGT48にその少女は在籍している。米処新潟でもブランド米の産地、魚沼に生まれた彼女は、出来立てのグループにおいて、歌姫の称号を与えられた。 1st公演においては代々歌姫が担当してきた「あなたとクリスマスイブ」 のハモりパートを担当し、柏木由紀に上手すぎると言わさしめ、アンダーメンバーと素晴らしいステージをつくってきた。 また公演終盤からは、山本彩センターで朝ドラの主題歌として有名な「365日の紙飛行機」の歌い出しを担当し、その歌唱力を遺憾なく発揮してきた。 彼女の歌は独特な雰囲気がある。 癖があるともいえるが、その歌は心に染み込んでくる。 アイドルソングというよりも、佐藤杏樹はニューミュージック系の曲がしっくりくる声だと私には感じた。 中島みゆきや吉田拓郎の男歌なんか歌ったら、誰もが聞き惚れてしまうのではないだろうか。 ひとつひとつの歌詞を、丁寧に音に乗せて紡いでいく彼女の歌は、聴くものを虜にしてしまう。 2nd公演では彼女の持ち味が出しきれてはいないように感じるが、今後チャンスがあれば、是非とも歌って欲しい歌がある。チームKの逆上がり公演において秋元才加が歌い、生涯歌い続けたいと言わしめた名曲「虫のバラード」格好よくなくても信念の元に生きたい男の切ない楽曲。これは本家を超える歌になるに違いない。