又江原 力のトーク
トーク情報- 又江原 力
又江原 力 『星々の悲しみ』購入しました。
K0183さん大切にされている本を読ませて頂きます。概要の解説にも強く惹かれました。
「成熟へのこだわりこそが宮本輝の独創であり、(中略)いつも成熟へと向かう言葉に耳を閉ざしたがる若い世代がもっとも切実に必要としているのは、やはりその成熟へ向かう言葉なのである」
成熟については見城さんの言葉を何度も読み返しました。
「少年」が「男」になるということだ。「子」が「父」になるということだ。「王子」が「王」になるということだ。それが成熟するということであり、現実を認識するということであり、現実を選び取るということだ。
少年は希望でいい。子は夢でいい。王子は理想でいい。しかし「少年」が「男」になるときは、いろいろなものにズタズタに傷つきながら立たなければならない。親も理想や夢だけを追っていたら、生活できない。子を守れない。
この言葉にどれほど支えられたことか。思い返しただけで涙が滲む。
本日も精進します。一日一生。 - 又江原 力
又江原 力 『海のシンバル』
幻冬舎
久ヶ原仁介
読み終えて二晩が過ぎました。
余韻が身体に残っています。
私も似たような時期がありました。顔を見てまともに話せない、傷つけられるのを恐れて虚勢を張る。中身は空っぽなのに外見は取り繕う。
誰もいなくなった。
生活にあるのはリアルでなくバーチャル。チャットでは雄弁だが、電話ではしどろもどろ。カッコつけて痛い奴。
海底から地上の煌びやかな世界を屈折した目で妬む毎日。
勘違いして陸に上がったら、致命傷を負う。誰かの足音で目が覚める眠れない日々、襲われる恐怖、数年間は細かい記憶がない。
それでも僕を離れなかった人、支えてくれた人、見捨てなかった人、言葉。そのお陰で今を送れている。
何より、海底での自分が今の自分を支えてくれている。
傷を負っているから、息ができない苦しみを知っているから、人の痛みに寄り添えて、 支えてもらっているかもしれない。
熊本地震では被災しました。
夜中に揺れるマンション、ベッドの下に隠れていた母が無事だった時の安堵、すぐさま災害対応の仕事で会社に泊まり込みの日々。
失った気持ちを理解する事はできない。日常でもできないのに尚更だ。
それでも寄り添う、言葉を交わすことは光であると『海のシンバル』で教えてもらった。
-何を想い、どんな言葉を伝えるのか、それを考えるそのものが、優しさ-
言葉は話しすぎると軽い、言葉より行動。
そう言い聞かせてきた。
誤解を生むし、訂正はあざとく感じられる、むしろ煩わしいから避けていたところもあった。
このように考えていたのは、自分の言葉に軽さ内包されている、真心が足りないと自覚しているから。
以前よりは自意識の処理や相手の気持ちを想像できるなれた気がする。
これからはもっと相手を心の中心に添えて、考え抜いて言葉を発したい。
誤解されながら、傷つきながら、不理解と共に歩いていきたい。
見えなくなった足跡を振り返り、たまに君と文通しながら。 - 又江原 力
又江原 力 『星々の悲しみ』
宮本 輝 著
学生時代から今までの日々を思い出しながら読んでいました。
学生時代は苦手だった勉強、本番でどうしても緊張して結果を出せない部活、二度と出来ない淡い恋愛、悪友との遊び。全てに夢中だった。
高校卒業は進学や就職、住む土地も都市部、地元と進むべき道が大きく分かれる。未来を選べる人、涙ながらに断念する人。
大学卒業では更に全国に散り散りになる。民間企業、ベンチャー企業、公務員、院への進学。
社会に出て、理不尽と己の無力を痛感する、ままならない現実。
中年期から避けられない様々な能力の衰え。記憶力の低下、心身の不調、病気。
やがて訪れる最期の時。
- 用事が済んだらちゃんと返す -
この一節が深く心に響く。
宇宙の歴史からすると一生は一瞬の出来事。
森羅万象、色即是空。
無に還す命と分かっているけど、日々を誠実に生きる。きっと星々は見ていると信じて。
「またな」
再会を祈りながら。
K0183さんの投稿から本書を知りました。
大切にされている本へ拙い感想で恐縮です。 - 又江原 力
又江原 力 K0183さん
リトークとコメントありがとうございます。
あの街に長年お住まいだったのですね。
それから時間を経て繋がっている。
755の奇跡だと思っています。
宮本輝さんのテーマにある「成熟」について考えました。
子は成長する、大人になり成熟する、歳を取り完熟する、身は落ちて土に帰る。
この宿命は変えられないけど、理解した上で抗うことはできるし、それこそが生なのかもしれないと思っています。
"抗う"という考えに至る前に、先天的な病で最期を迎える方もいらっしゃいます。
このことを考えると袋小路です。全てを投げ出したくなるし、虚無感に襲われます。
ぐちゃぐちゃになっても、その日の最善を尽くす。それしか出来ないように思います。
まとまりがなくてすみません。