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吉田真悟

こちらはもともと薬として認められている CBD(カンナビジオール)の薬効と作用 1. 基本情報 CBD(カンナビジオール)は、大麻に含まれる主要なカンナビノイドの一つであり、THCとは異なり精神活性作用がほとんどない。CB1およびCB2受容体との結合性は低く、むしろ他の神経伝達物質(セロトニンやGABAなど)を調整することで作用を発揮する。 2. 薬理作用と効果 (1) 抗不安作用 CBDはセロトニン受容体に作用し、不安やストレスを軽減する効果があるとされる。社会不安障害やPTSDの治療にも期待されており、臨床試験が進められている。 (2) 抗けいれん作用 CBDはてんかんの発作を抑える効果があることが科学的に証明されており、特に「ドラベ症候群」や「レノックス・ガストー症候群」などの難治性てんかんに対する治療薬として承認されている(米国FDA承認の「エピディオレックス」)。 (3) 鎮痛・抗炎症作用 CBDには抗炎症作用があり、慢性痛(関節炎、線維筋痛症など)や炎症性疾患(クローン病、多発性硬化症)の治療に活用されることがある。THCと異なり、依存性がないため安全性が高いと考えられている。 (4) 神経保護作用 CBDは抗酸化作用や神経保護作用を持ち、アルツハイマー病やパーキンソン病の進行を遅らせる可能性があると研究されている。 (5) 皮膚への効果 CBDは抗炎症作用を持つため、ニキビや湿疹、乾癬などの皮膚疾患の改善に役立つとされ、CBD配合のスキンケア製品も開発されている。 (6) 睡眠の質の向上 CBDは不眠症や睡眠の質を改善する可能性がある。THCとは異なり、長期使用による睡眠リズムの乱れが少ないと考えられている。 3. 副作用とリスク (1) 眠気や倦怠感 CBDは一般的に安全性が高いが、高用量では眠気や倦怠感を引き起こすことがある。 (2) 肝機能への影響 高用量のCBDは肝臓に負担をかける可能性があり、肝機能障害を引き起こすリスクが指摘されている。 (3) 薬物相互作用 CBDは肝臓の酵素(CYP450系)を阻害し、一部の医薬品(血圧降下剤、抗うつ薬、抗てんかん薬など)の代謝を妨げる可能性がある。 4. 医療用途と規制 CBDは医療・健康分野で幅広く研究されており、日本でもTHCを含まないCBD製品(オイルやサプリメント)は合法的に販売されている。ただし、品質管理が課題であり、信頼できる製品を選ぶことが重要とされる。

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前略 見城先生
トーク情報
  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    新川 帆立著
    『ひまわり』

    ある日事故に遭い、頚髄を損傷してしまったひまり。
    リハビリを続けるも復職の夢は潰え、一念発起して弁護士を目指す。
     
    鉛筆も握れず、六法全書も開けない。
    言葉のみを味方に、果たして司法試験を突破できるのか?
    「言葉は私の最後の砦。
    言葉がある限り、私たちはつながれる」
     
    おしゃべりと食べることが大好きな33歳のひまりはある夏の日、出張帰りに交通事故に遭い、頸髄を損傷してしまう。意識は明瞭。だけど、身体だけが動かない。過酷なリハビリを続けるも突きつけられたのは厳しい現実だった。「復職は約束できない。できればこのまま退職してほしい」。途方に暮れ、役所で就労支援の相談をすると、すすめられたのは生活保護の申請。
    私は人の役に立てるのに、どうしてその力を発揮させてもらえないのーー?
    ひまりは自立を目指し司法試験受験を決意する。思い通りにならない身体でロースクールに通い始めるが、次々と壁が立ちはだかり……。
     
    落涙必至の、人生応援小説。

    著者について
    1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身。宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー。他の著書に『剣持麗子のワンナイト推理』『競争の番人』『先祖探偵』『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』『縁切り上等!』『女の国会』などがある。