ログイン
詳細
吉田真悟
投稿画像

リアル『国宝』物語 中川右介著 『坂東玉三郎 歌舞伎座立女形への道』 (幻冬舎新書) 不世出の女形、六代目歌右衛門が劇界に君臨する一九七〇年代、類希な美を煌めかせ、五代目玉三郎は現れた。三島由紀夫らに見出された彼は、目映い美貌とその才能で、大衆から熱狂的な支持を得る。一方、女帝・歌右衛門をなお「至高」と讃える劇評家たちは、玉三郎を酷評し、女帝も彼を拒絶し続けた。かつて伝統と秩序の中で疎んじられた玉三郎は、いま立女形として劇界の頂点にいる。これは未曾有の奇跡なのだ。彼はいかにして歌舞伎座のトップに上りつめたか——。葛藤と相克の四十年。

前へ次へ
前略 見城先生
トーク情報