ほんのり甘い
コーンフレークのような
カエデ·ふうの葉が
お散歩袋から
こんなに…
寒さが
日に日に
積み重なってきて
遠くの咳払いが耳元で
木霊する朝…
挽きたてのモカに
よそ見した分
ミルク多めのモーニング…
…………
刹那に湧いた
心の呟きが
迷走しながらも
人の眼鏡に晒されてゆく
それぞれの
思惑のシナプスが
変容しながら
サンボリックな小宇宙を
取り囲んでゆく
きのう出会った人が
あした去ってゆく
今日の面影はきっと
束の間の人生に
きせきを残してくれる
ような気がする…
いくつもの
散歩道で出会う
珈琲いっぱいの幸せと
ともに…
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