いつものように
ナナ散歩で外に出ると
見上げた空が迷っている
青空が見え隠れ
朝焼け雲が漂い
とうとう小雨が歌い出した
ナナのカッパを着せに
家に戻ろうか迷ったけれど
雨模様の朝は
いつも少し温かい
気分はこのまま
歩いてゆこう…
来るものは・・・
去るものは追わず
例外がひとつ有って
嫌がるナナに頬ずりをすること
娘を抱っこ出来なかったことが
頭をよぎる…
ナナ散歩
眼で追いながら
降って涌く
無常な気分を
やり過ごして、ゆく…
雨が止んだようだけど
青空がクリーム色に変わった
色も心も一緒に
歩んでゆく
ゆっくり
ゆくり…
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