ジョージジョージ4日前『栄光のバックホーム』を観て。始まりの幻冬舎フィルムの文字に気持ちが引き締まる。主人公が若くして死んでしまう結末の映画は難しい。現実に基づいているとなればさらに難しい。必ず迎えてしまう「死」に対して、自分は44歳にもなってまだ考えたくない。それに、物語に没入出来るかは役者の力にかかっている。感動を押し付けられても現実に戻ってしまう。しかし、そういう不安は直ぐに消えた。主演の松谷鷹也さんは完璧に消してくれた。野球選手が役者になっている様な肉体、スイング、立ち振る舞いだった。歓喜と絶望、悲しみと怒り、孤独とひたむきさ、死に行く様を見事に演じ切ったと思う。「体がかわいそうです」あのシーンのせつなさがやりきれなかった。丁寧な時系列もありがたかった。ときおり流れるBGM、カメラワークも美しくて、目が霞んでいく過程も物語を実感出来た。病の兆候が見え、徐々に体を蝕んでいく過程は観ているのが辛くて辛くて。鑑賞中、席を立ってしまった。それぐらい物語に入り込こんでいた。何度涙を流したかもわからない。何度も何度も涙が溢れてしまうので、途中からハンカチを出すのをやめた。不運な病に立ち向かっていく横田慎太郎さん。それを支える家族、友人達、チームスタッフ。真っ当に優しく生きている人達の願いは叶わない。胸が痛いシーンは残酷だった。横田慎太郎さんを演じる松谷鷹也さんが主役なのは一目瞭然だが、この映画はご両親を演じる鈴木京香さん、高橋克典さんも主役だった。年齢を重ねないと出来ない演技の数々。台詞なしでも充分に伝わる感情と表情。鈴木京香さん、高橋克典さんも見事な演技の数々だった。あの伝説のバックホームのシーン。どうしてあんな完璧に撮れるのでしょうか、、、、、。めちゃくちゃ、めちゃくちゃかっこよかったです。僕は横田慎太郎さんの様に強くない。あんな風に一生懸命生きていく事はできない。それでもこの映画から貰った命の光みたいなモノをもっと敏感に感じて、生きたいと思う。それでも死を突きつけられなきゃ無理かも知れない。でも、ちゃんと生きなきゃ。映画は公開したばかり。鑑賞を重ねる度、感想を書きたいと思う。1239
ジョージジョージ3日前back in the day。「ジョージ」と名付けてくれた先輩は365日阪神タイガースの事ばかりだった。(負けると八つ当たりが酷かった)東京での試合、タイガース戦によく連れて行ってくれた。(連れて行かれた)チケットは最安値で入るくせに6回辺りからVIP席に無断で移動してしまうし、球場の喫煙所では大麻吸ってるし、大変な人ではあった。けど惹きつける魅力を持っていたし、ストリートのルールみたいなモノは教えてくれた。敵地の売店でジュースを買うだけで「神宮で金使ってんじゃねーよ」とペップされた。観戦前は先輩が好む当てを、デパ地下で購入して置かなければならなかった。阪神が負ければ試合後の酒の席でまた八つ当たりされる。緊張感と面倒くささが混在する観戦。代打檜山が打ってくれた時、檜山は本当に神様だった(笑)あの頃の阪神選手の応援歌はほとんど歌える。濱中の応援歌が一番好きだったなあ。ちょっと昭和歌謡っぽくて。70
ジョージジョージ3日前自分の馴染みの店、常連さんはみんな阪神ファン。店主がテレビをつけて、全員がMr.サンデーを観ている。「横田の役は誰がやるの?」「わからないんだよね、初めてみるんだよ」全員の会話に聞き耳を立てている。『栄光のバックホーム』が大衆に浸透していく様を、目撃している。69
ジョージジョージ2日前久しぶりに会う友人と食事をした。デザイナーの彼は、中学の時からオシャレで一目置かれていた。顔はトムクルーズに似ていて女の子にもモテた。島田附属→掛川西→多摩美と、文句のつけどころがなかった。今まで彼がデザインした仕事でどれが1番好きかと聞かれたら、ぶっちぎりでキリンFIRE。スティービーワンダーの自宅に行った、自慢の友達。32
ジョージジョージ1日前日曜日から相談ばかりされている。本当は俺が色々相談したい。おまけに今、街行く見知らぬ少女が目の前でぶっ倒れた。バッグの横にはストロングゼロと処方箋が散らばっている。しかし、ほっとくわけにも行かない。水を買いに行って、駅係員に少女の介抱を委ねた。あんなあどけない少女がなぜ。フラれたりしたのだろうか。22
ジョージジョージ1日前今日は主治医と笑い合えたから良かった。この調子で行こうと思う。涙は内緒。みんなそうだろう。新橋で用事を済ませて帰宅。夜中だけど、腹が減ったのでステーキを焼く。胡椒、醤油、料理酒、にんにく、微量の味の素。わさびで食べる。美味い。36