井上和は自信家で責任感が強い。 加入して間もなく5期生曲センターに選ばれてからずっと、彼女は自分の可能性を信じて頑張ってきた。 誰かにできるのなら私にもできる、と。 けれど乃木坂46を生きているとわかってくる。 そう甘くはないこと。 できないことへの苛立ちさえ覚えた時期もあっただろう。 5期生といったら井上和。 ファンも業界関係者も自分自身さえもそれはわかっていただろう。 彼女にはその自覚と責任が僅か数年で既に芽生えていたと感じる。 だからこそうまくいかないことがより辛く感じたはず。 選抜のセンター、井上和にとってその場所は加入したときから約束された場所だったに違いない。 大人たちの敷いたレールだ。 しかしそれは彼女にとって目標であり、頑張る為の道標だったのではないかな。 井上和はそれほどに自信家で責任感が強い。 しかし33rdシングル、あの頃のひとりよがりではないね。 応援してくれる全ての人達の想いを自信に変えて。 誰かの為になら頑張れる。 それもひとつの乃木坂らしさ。だよね。