
クワトロのトーク
トーク情報クワトロ 吉田真悟吉田真悟 フレデリック・クレインス著
『戦国武家の死生観 なぜ切腹するのか』 (幻冬舎新書 776)
破天荒な、戦国日本人のリアル
エミー賞「SHOGUN 将軍」
時代考証家・衝撃の一冊
戦国時代の武士たちは、刹那的で激しく、常に死と隣り合わせで生きていた。
合戦での討死は名誉とされ、主君の死や敗戦の際には、ためらうことなく自ら切腹を選んでいる。命より家の将来や社会的立場を重んじ、死を〝生の完成形〟と捉える死生観が、その覚悟を支えていたのだ。
こうした戦国独特の価値観を古文書から読み解き、その知見をドラマ『SHOGUN 将軍』の時代考証に存分に活かした歴史学者が、戦国武士の生きざまを徹底検証。
忠義と裏切り、芸術と暴力――相反する価値観の狭間で気高く生きた兵たちの精神世界を、鮮烈に描き出す一冊。
著者について
一九七〇年、ベルギー生まれ。国際日本文化研究センター教授。専門は戦国文化史、日欧交流史。著書に『オランダ商館長が見た 江戸の災害』(講談社現代新書)、『ウィリアム・アダムス 家康に愛された男・三浦按針』(ちくま新書)、『戦乱と民衆』(共著、講談社現代新書)、『明智光秀と細川ガラシャ 戦国を生きた父娘の虚像と実像』(共著、筑摩選書)などがある。- クワトロ
クワトロ ページを繰るたびに
食してみたいという憧れ。
厳選された器と料理の饗宴。
憧れと美しさが頭の中で交錯しました。
例えば、あるお店では料理を盛り付けられた器は、なんと織部や中国の明の時代の器。また別のお店では魯山人の器が使われている。選び抜かれた食材や水。さらに美術品を道具として使われていることに驚嘆しました。日本の美意識を最大限に表現するまさに和の心。名料理人の矜持を感じました。
「そんな価値のある器を“用の美”として捉えているところもすごいよね。」と賛美される見城さん。
器、料理、料理人。相対する美食四兄弟。全てが弩級‼️
もう、ページを繰りながら感嘆するばかりでした。
気がつけば時間を忘れてGOETHE に没頭していました。現実に引き戻されてもなお、ゴージャスな読書体験が頭から離れません。
憧れと美しさを追い求める愉しみは、まだ始まったばかりです。