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トーク情報- 吉田真悟
吉田真悟 ↑ 『木挽町のあだ討ち』
永井沙耶子著(新潮社)
第169回直木三十五賞・第36回山本周五郎賞 受賞作
2026/02/27映画公開予定
一言で言うと「当たり」の本。直木賞、映像化も頷ける。
映画公開の噂を聞いて急いで読もうと思った。
時代小説は読み慣れてないが、歌舞伎や芝居小屋が登場し興味が増して結構早く読み終えたな。
木挽町とは現在の銀座歌舞伎座の少し北の地区で当時は芝居小屋が沢山あったらしい。吉原などの遊郭と並んで「悪所」の代名詞だそうだ。
時代は松平定信が老中の頃だから、大河ドラマ『べらぼう』と同じ時代。
とある若い武士が二年前に起きた「木挽町のあだ討ち」の経緯をそばに居た関係者に一通り聞いて回るという展開に。
なぜ聞き込みを行う人達の生い立ちまで細かく聞き出すのか意図が終幕まで隠され、最後にあっと驚くどんでん返しに唖然とし、爽快な気持ちで喝采を送ることになる。
登場人物達それぞれの一筋縄では行かなかった人生が深く熱く語られ、あだ討ちを打つ側と打たれる側、それを親身になって支える周りと情と情が交錯して、胸を打つ素晴らしい話しでした。
ちなみに映画の〈キャスト〉は
伊納菊之助→長尾謙杜
作兵衛→北村一輝
一八→瀬戸康史
与三郎→滝藤賢一
ほたる→高橋和也
久蔵夫妻→正名僕蔵、イモトアヤコ
金次→渡辺謙
総一郎→柄本佑
妙→沢口靖子
清左衛門→山口馬木也
『オリエント急行殺人事件』のような、全員が主役のような物語となるので、実力派の演者を揃えたのだそうだ。たしかにね - 吉田真悟
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『奇跡のバックホームから栄光のバックホームへ』
秋山純著
2026/01/15 読了
必然としての奇跡が連鎖して起こる。
それを読んで幾たびか鳥肌が立った。
こんなことある?横田慎太郎さんだからなぁ。
あってもおかしくはない。
755やNOTEを通して、ある程度知っていた内容ではあるが、
通して読むと、製作総指揮の見城先生、秋山さん、中井さん、松谷さんら俳優陣、製作プロジェクトチーム全体の尋常ならざる熱狂が伝わってきて、映画とは別の物語として面白くて一気に読み終えてしまった。
天気を読んで撮影プランを複数用意して、場所も複数個所あり、この難解なパズルを瞬時に解ける頭が私も欲しいと思った。
この本に書かれた後の試写会や東京国際映画祭や報知映画賞、公開初日から50日経つ今までの苦闘や想いやら何やらで、あと2~3冊は書けるのではないかと思ってしまう。
まだ死闘は継続中である。
このあとも、全国で心地良い旋風を巻き起こし続けて欲しい。
私はいまだに映画を冷静に観ることができないでいる。
一人の善良な観客として、冷静に、笑いながら横田慎太郎さんの人生とそれを演じた松谷鷹也さんの人生がエンドロールで見事に交錯したところを何回も観たいと思う。 - 吉田真悟
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『棺桶まで歩こう』
萬田緑平著(幻冬舎新書)
2026/01/18読了
4歳から102歳の2000人もの患者を看取った萬田医師の行っている終末期医療活動(訪問医療、緩和ケア)を知り、確かに病院の都合で理不尽で不愉快な扱いを受けるよりは自宅で自由に生活し、家族に感謝されながら看取られたいと思いました。本には4歳の子供や一人で孤高死された方のケースが出て来ますが、皆一様に満足して亡くなられていて、長さじゃないよなと思いました。
漠然と自分の最後は病院で迎えられたらそれで良いと思っていましたが、どこまで治療を受けて、過剰で苦痛を伴うものは断るべく確かな意思を家族と共有しておくことが肝要であるとこの本で勉強いたしました。
心臓マッサージに点滴に抗がん剤治療など、いらないな。
この本は単なる歩き方やスキル習得ではなくて、死に方(生き方)を明るく深く考えさせる良書でした。読み終わったあとに心の安らぎを覚えました。てんあつやすいぞうにも読んで欲しいね。
とにかく、歩けるうちは歩こう。三日坊主のロングブレスも見直して。
あとは暴飲暴食、特に酒の摂生か?
でも死に水はアードベックでとお願いしておこう。 - 吉田真悟
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『偽善者』
箕輪厚介+幻冬舎編集部編
2026/01/21読了
こういう本のまとめ形をなんと言うのだろうか?
永井紗耶子著『木挽町の仇討ち』、松井今朝子著『吉原手引き草』、中川右介著『昭和45年11月25日-三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃』と同じく、対象の人物や事件を関係者のインタビューで埋めていくと中央に求める像が結ばれる。
そのドットの一つ一つにフォーカスすると別な深い物語があり、共鳴しあい重厚な色彩を放つ。
50人の証言で前澤氏の50歳を祝うために企まれた本。
見事な編集ではないか。
特に各章の冒頭の文。
箕輪さんが書いたのだろうか?とても格好良く刺さった。
この文章がいわば絵の骨格でありフレームだ。
その中に自由奔放な色の絵具で前澤友作という実像が生き生きと浮かびあがってくる。
前澤氏を認識したのは2017年9月放送の『徹の部屋』#20でシーラホールディングの杉本さん、グリーの田中さん、ドリコムの内藤さんと出演予定だったが、当時お付き合いしていた女優との報道が過熱して出演をドタキャンしたと記憶している。パネルでの出演とバスキアの絵を123億円というとてつもない金額で買ったり、モナコでレオナルド・ディカプリオのクルーザーに合流して楽しんだり、プライベートジェットでブルゴーニュの有名ワイン畑を旅したりと驚愕のエピソードのオンパレードだった。
あれから8年の間に宇宙飛行士の訓練を受けてISSで地球の周りを回ったり、女優と浮名を流したり、経済実験でお金を配ったり、国民総株主を目指したりと何かと騒がしい。先月だったか明石家さんまさんがその番組内で前澤さんの12年経っても完成を見ないため「千葉のサグラダファミリア」と呼ばれている邸宅に突撃していたが、こだわりの家の隅々を拝見した後でこの本を読み、その悪魔的な解像度レベルが理解できてとても良かった。
文章を寄せた50人の顔ぶれは、両親、弟、秘書、元部下、パートナー、アート担当、運転手、資産管理担当や恋愛相談担当まで、どの話も面白くて愛があるのだが必ず苦言が伴う。
ダメ元で直して欲しのだろうが本人は全く変える気配がない。困った人たらしなのだ。よくわかる。
前澤さんに一生会うことはないだろうが、お会いしたなら聞いてみたい事は一つだけ。
見城先生のことをどう思っているかだ。
2017年にAbemaTVに出演したところから遡ってお聞きしてみたいな





