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渡辺貴子(「ろう文学」編集&発行人)

昨日、思いがけない訃報があった。 ろうの世界の象徴ともいえる方が亡くなられたのだ。米内山明宏さん。御年70歳。 ろうの芸能を築き上げ、長年、盛り上げて下さった、ろうの世界の第一人者だった。 本当に惜しいと思う。まだまだ活躍してもらいたかった。 今までに二度ほど、米内山さんと顔を合わせたことがある。その時は少し怖いイメージがあったが、米内山さんの手話に触れ、思いを知ることが出来て、貴重な経験になったと思う。 米内山さんに魅せられ、米内山さんの後を追いながら活躍している様々な世代のろう者が沢山いる。有名人には付き物の、色々な噂があったが、そんなのが気にならないぐらい、手話という言語を実社会に広めたこと、ろう者に手話で生きる姿を示し希望を与えたこと、ろうの芸能を確立させたという功績が素晴らしすぎます。 今回の訃報を聞いて、私には何が出来るだろうか?と改めて考えた。 私には、私が出来ることを精一杯やるしかない。どう考えてもそれしかない。 ひるまないこと。コツコツやっていくこと。自分が想う道を突き進むこと。 それを繰り返していくことで、実績になり、自分の成長につながっていく。 米内山さんがどういう心境で晩年を迎え、人生を終えたのか。それは分からないけれど、私は人生を終えるまでに、精一杯生きている自分で在りたいと思った。 米内山さん、本当に、ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

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渡辺 貴子(「ろう文学」編集&発行人)
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