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渡辺貴子(「ろう文学」編集&発行人)
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先生の旦那様のご本。 10月に出来上がった。 先生は100冊されて、お世話になった方々に手紙を添えて送ったり手渡したりしたそうだ。 ------ たとえ有名になれなくても注目されなくても その人は確かに生きていた その人が生きてきた道程が今回の場合、本という目に見える形で残った この本が旦那さまの供養になるといいですね というふうに話していたけれど 結局は、残された人たちのためなのだ 実際に、先生はその本を何度も読んでいると言ってくださったし 私達もその本から何かを感じ取って、何かを吸収しようとしている やっぱり本というものは良いなと思う 今はモバイルを使って本を読む時代になっているけど 一番良いのは本を手に取る、という感覚なのだ 紙の本が減ってきても無くならないで欲しい これから先、紙の本がどうなるか分からないけれど、 無くなって欲しくない、と切実に思う。 実際に触って 紙の感覚に触れて ページをめくりながら読んでいく そこで研ぎ澄まされてくる感覚 込み上げてくる感情のようなもの 生死が絡んでくると余計にそう思えてくるのです

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渡辺 貴子(「ろう文学」編集&発行人)
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